恋心ミルフィーユ

ツイッターじゃ吐ききれない妄言をまとめていくよ

『ぼくは性別モラトリアム』読みました。男性でも女性でもない自分

 

『ぼくは性別モラトリアム』読みました!

ちょっと前の本なんですけど、ツイッターでたまたま情報が流れてきたんですよね。自身の性別に悩んでいること、そして自分の性別に向き合うまでの流れがすごく丁寧に描かれているということですごく気になって買ってみたんですけど、

そうそうこれこれ~~~!!共感の嵐でした。

私の言いたかったこと思っていたことが全部まとまっていて面白かったし、自身の悩みともリンクしていて読んでて胸が苦しいけどすごく勉強になりました。自分自身の曖昧なことについて答えを出せず「モラトリアム(猶予期間)」として曖昧なまま生きていく。それゆえのはっきりできないからこその苦悩など、私自身も今かなり微妙なラインに立っているため本当に共感することばかりでした…。周りから見れば些細なこと、気にしないことかもしれないけど、それが人一倍心にぶっ刺さって辛い…でも言い返せない孤独さみたいなものがすごく伝わりました。

ということで、元がツイッターに投稿したエッセイなので、そちらのツイートや画像を一部引用しながら感想だったり共感したことや思ったことを書いていきます。でも本で読むと絵も清書されてるし話もすごくまとまってて道筋ができてるから、是非そっちも買おうね。

 

性別への反抗

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ぼくは性別モラトリアム⑰

この本のなにがすごいって、自分自身の性別との向き合い方が章を通してすごく丁寧に説明してくれていることなんですよね。最初は「男になりたい!」と言っているけど、途中から「あれ?本当に男になりたいのか…?女の子であることが嫌なだけなのでは…?」と思いはじめ、「自分の性別は男性でも女性でもないんだ」ということに気づくまでの流れがメインで描かれています。

だから「性別が無いっていうのはこういうことで~」みたいな結論の話は案外少ないです。でもそういう自分自身が悩みぬいた過程を重視しているため、読んでいて共感できる人も多いんじゃないかなぁ?自分自身はトランスジェンダーだ!と言い切ることは出来ないけど、でも自分の性に違和感を少しは持ってる人ってたくさんいると思うし。

 

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ぼくは性別モラトリアム②

 私としては元の性別が男性だろうが女性だろうが、Xジェンダーという『同性』であることには変わりないので、あまりそこでMtXだFtXだと括らないでほしいです。たしかに肉体的性別がソレ故の悩みの違いなどはあれど、肉体的、社会的に自分自身を殺し殺されてきた事実は特に変わりないので。

とはいえ、やっぱり『女性→男性』と『男性→女性』への変化に対するハードルの違いってのはあるよね…とはよく感じます。女性はメンズファッション着て髪を短くすれば 『小柄な男の子』くらいには割となりやすいと思うけど、逆はかなり繊細で、気をつけないと防犯ブザー鳴らされる事案になりかねないから…。

私自身は今は髪も長いし元々の顔面なども相まって「女性かと思った」と言われることもたまにあるけど、本格的に移行できるかと言われたらそういうハードルのせいでまだ踏ん切りがつかない状態です。とはいえどこまでもXジェンダーなので、絶対に移行したいのかと言われたら自分でもわかりません。多分私の悩みって移行したら切り落としたら戸籍を変えたら解決!みたいな悩みじゃないんだよね。そこらへんが本当に曖昧なのよ…。

ちなみにこちらでも言ってる『トイレ問題』については私も抱えてます。男女共用トイレにしか入りたくないし、そもそも余程のことが無い限り外ではトイレにはいかないです。「別に見た目などに関しては問題ないんだから我慢せずさっさと自身の性別のトイレに行けばいいじゃん?」とツッコむ人もいると思うけど、自分自身に嘘をつくという行為自体が私自身の存在を否定している気持ちになるので、無理なんです。自分自身に嘘をつきながら生きたくないという小さな反抗です。でも車いす用トイレとか使っているので申し訳なさが超絶マックス!本当にごめんね…。

 

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ぼくは性別モラトリアム㉓

 小さな反抗…ってわけではないけど、私自身は実生活でも『私』を使ってますね。昔は使ってなかったけど、数年前から意識改革として使い始めました。自己満足でしかないし、正直「私って何w」みたいな扱いをされたこともあるけど、それでも使ってよかったとは思いますね!やっぱり自分自身を殺すことはそのたびにストレスを感じてしまうので…。今はかなり気楽です。

ちなみに私自身も『女性になりたい』というよりは『男性でいたくない』という気持ちの方が強いので、わざと女性っぽく振舞って男性らしさを打ち消す(?)ことが多いです。仕草とか口調とか矯正してること多いよね。矯正、つまり今までの自分を否定して変えているので「それって本当に自分らしさなの?」と思うことは割とあるけど、どこまでいっても自己満足の世界なのでそういうのは気にしなくていいんだよぉ!

とはいえ口調の汚い女性って口が悪くても女性なわけだし、そこらへん難しいよね。結局私のしていることってなんなんだろう…となってしまうので。

 

LGBTってなんなんだろう

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ぼくは性別モラトリアム⑦

 LGBTとして一括りにすることへの違和感、私自身も持っていたのでそうそうこれこれ~!ってなりましたね!もう首を縦に振りすぎて首の骨3本は折れたよ。

そもそも4つの単語(今ではQやAも入ってきているけど)で括っていいものではないからね。ゲイだってレズビアンだって自分自身がシスジェンダーで同性が好きなのか、トランスジェンダーで同性が好きなのかなど様々だし、そもそもトランス性の人を同性愛異性愛みたいな感じで扱うこと自体ややこしいからね。(でもMtF(FtM)で男性(女性)が好きな人のことをゲイ(レズビアン)と呼ぶことだけは絶対にダメだよ)

でも大多数の人はこういう話題に関してよくわかってないので、こうやって『性的マイノリティ』として枠組みを作っておくこと自体は悪いことではないのかな?と思います。わかりやすくはあるよね。まあ枠組みをつくったところで誰にも理解されなければ意味がないということは散々痛感していることではあるんですけど…。このブログを読んでる時点で割とそういうことに関して理解はしてもらえてるとは思うけど、そういう人を私以外に見かけても偏見を持たずフラットに接してあげてね。 

 

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ぼくは性別モラトリアム⑩

手術に関しては、私も「別にしたいわけではない」という感じです。というかさっきも語ったけど、私は問題の方向性が違うのでSRS(性別適合手術)をしても多分何も変わらないかなぁ。なのでしばらくはこのまま『モラトリアム』として生きていきます。

でもここで重要なのは、「SRSをしたいわけではないからトランスジェンダーではない…というわけではない」ということです。否定しすぎでわかりにくい!

人の悩みなんて様々だしそれに優劣なんてありません。性別に対してモヤっとした違和感を持っている人も、性転換をしなきゃ生きられない人も、同じ悩みを持っているという点では同じです。だからその優劣に囚われて「でも私より辛い人なんてたくさんいるし…」という思いから、自分自身の気持ちに蓋を閉めることだけはしてほしくないです。つらいならつらい!そう声に出してほしいです。難しいかもしれないけど、自分自身と向き合って、正直に生きることが本当に重要なので。

ちなみに私自身はSRSは行わないつもりですが、ホルモン注射は行っています。そこらへんデメリットとかどうでもいいというか、割となりふりかまっていられないという気持ちが強かったので…。でもやっぱり性転換やホルモン注射などは不可逆で後戻りはできないことなので、出来る限り慎重に行おうね。悩んだらまずは診断を受けることが大事だと思います。

 

自身の性別について

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ぼくは性別モラトリアム⑱

 性別に関しては、私自身も男性と女性しかないと思って生きていた期間が長いです。だからXジェンダーという言葉を知るまで、私は自分自身にあるモヤモヤについて全く答えが出せない状態でいました。

というか、みんな同じ悩みを持っていると思っていました!「性別ガチャ」に敗北した時点で可愛くなる権利も、オシャレする権利も、髪型を自由に選べる権利も全て迫害されていて、そのまま生涯を全うしなければいけないと考えていましたから。でもなんだか「実はみんな自分の性別で生きることに何も違和感を感じていないのでは…?」ということに気づき始めて、そのときに私自身の気持ちと初めて向き合えましたね。

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「性別はグラデーション」と言われていますが、私としては性別は『男性』『中性』『女性』が一本の線上にあるという風に考えているのではなくて、上図のように『男性度』『女性度』の強さによって決まると思っています。ちなみにわかりやすいように色分けしましたが、この『色によるステレオタイプも使っていてちょっとアレでした。難しいよね。

男性でも女性でもない私はここらへんです。日によって割とバラつきがあるけど、大体いつもこんな感じ。あ、Xジェンダーの中にも『男性でも女性でもある人』『男性でも女性でも無い人』『そもそもこの枠組みにすら入らない人』など様々あるので、私の考え=Xジェンダーという風にはつなげないでほしいね。そこだけはよろしくお願いします。

個人的にはこのどちらにも属さないという扱いによってすごく心が楽になりました。男性として扱われることへの嫌悪感は今でも変わらないけど、それでも自分の中できちんと芯を持った答えを持っていることで「仕方ない」と諦め自分を殺すことは無くなったので…。

 

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ぼくは性別モラトリアム㉒

そして前も語ったことではあるけど、多分私もアセクシャルです。
恋愛感情に関しては正直自分でもわかりません。LikeとLoveの違いもよくわからないし、別に性行為もしたくありません。なんかそこらへんの感情が無いんですよね。

とはいえ、フィクション上の恋愛は大好きです。推しカプが幸せになってると幸せだし、「おい!えっちしろ!そこで抱け!はよえっちしろ!」(クソ最低)と思っていますね!でもそこに自分が介在しないからいいというか、『自分』が作品内に存在するゲームなどは気持ち悪くなったりして出来なくなります…。

でも結婚には別に興味はないけど、生涯のパートナーがいてほしいという気持ちは無いわけじゃないんですよね…。なんだろうねこの気持ち?恋愛はわからないけど愛がないわけではないから…。そこらへんの説明が難しいし、でもわかってくれる人としか一緒に居たくないし。こういうめんどくさい性格してるからもう何をやってもダメなんじゃないかな?はい。

恋愛に関しては、したい人だけがすればいいと思うよ。性別も恋愛感情もない私には無縁の存在なので。もうホ注で子どもだって作れない身体になってるしそういうの含めてどうでもいいんだよなぁ。だからそういう話されるとすごく困るというか、なんでみんなそんなに付き合う別れるみたいなのができるんだろうと結構関心してしまいます。でも世の中の大半の人間は恋愛至上主義みたいな価値観で生きているので、大変だよね…。

 

さいごに

色々書いたけど、結局本の感想って書いたのかな!?なんだか文を読み返してて結局自分語りしかしてないぞ!?と思ってしまいました。でもこの『ぼくは性別モラトリアム』って本自体、作者さんを通して自分自身を振り返るのにすっごく最適だから、ついつい語っちゃうんだよね…。はじめの導入で書いたのが感想ってことで、いいですか?

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ぼくは性別モラトリアム⑪

そしてこの性別から解放されたいのに、誰よりも性別に固執しているのは自分自身だということに関しては、私もかなり悩んでいます…。

こちらでも書いてはいたんですけど、自分自身がどうしたいのかどうみられたいのかなどを考えると常に相手からの目線、それこそ『男性』『女性』という2つの性別しか持ってない人の目線というものをかんがえなければいけないので、ついつい性別に固執しちゃうんですよね…。

どうでもいいと考えつつも、男性だと思われたくないというかなり我が儘な自分をどう制御していくか、どう向き合っていくかが今後の目標かなぁ?とりあえず頑張って生きていきます。

 

 『ぼくは性別モラトリアム』でも、私の聖書である『性転換から知る保健体育』でも語られていますが、私としても性的マイノリティはただの個性として受け入れられるようになってほしいなと思います。

男性だって女性だって、シスだってトランスだってXだってQだって同じ人間です。そこに違いは無いし、それこそ血液型や出身地と同じくらいの扱いでいいと思います。親身になって聞いてくれるのも嬉しいけど、私としては割と雑にスルーされてその後きちんと性別なんて関係なくフラットに接してもらえれば一番楽です。そういう風になってくれると嬉しいね。

ということで本当に長くなったけど、終わりです。Xジェンダーとしての悩み、そしてどうやって生きていきたいかなど、ブログを書きながら改めてすごく考えることができてとても有意義な時間になりました。本当にこの作者さんには頭が上がりません!もう私のこと説明するときは言葉でいうよりもこの本ぶん投げた方が早いんじゃないかな?ありがとうございました!