好きな漫画を紹介したい!
12月25日までを毎日少しずつ祝う企画『クリスマスアドベント』。そんなオシャイベントに則り毎日私が好きな漫画について語っていきたいだけの企画、それこそが『マトイリクリスマスアドベント』でございます。
twitterが死にmisskeyで新たな出会いが多くなってきた今、改めて私のことを知ってもらいたい、あわよくば作品を布教したい!の気持ちで軽率に始めるこの企画。12月8日の今日紹介するのは『バンオウ-盤王-』です。
クリスマスアドベント カテゴリーの記事一覧 - 恋心ミルフィーユ
バンオウ-盤王- (4巻~)
あらすじ
現代の最強棋士たちに挑むのは悠久の時を生きるしがないヴァンパイア!?天才棋士VS悠久の凡才!反逆の棋戦ドラマ活劇新連載!!
週刊少年ジャンプ+で連載中の『バンオウ-盤王-』、ジャンプ+作品は結構読んでいるのですが、その中でも今一番面白い作品!将棋って言われるとちょっと取っつきにくさがあるかもしれませんが、やっていることはどこまでも人間への感謝とリスペクトのお話なので全然問題ないです!(というか私も将棋はルールすらあやふや)
清々しすぎる戦い
この物語の主人公こと月山は吸血鬼であり不老不死の存在です。そして将棋にはまり続け300年…その長い年月で研鑽された技術は他を圧倒するものになっていた!というのが大まかなストーリー。そう聞くとありがち…というか最近だと最初の村でレベルカンストしたら~みたいな無双系もよく見かけますが、バンオウは結構違います。
吸血鬼は人目に触れてはいけない存在、その禁忌を犯してまで月山は最初で最後の竜王戦に全てを懸けて挑みます。そして対するプロの方々も300年の差なんて関係なく、プロの矜持を持って全力で叩き潰しにくる。最強のエンジョイ勢と最強のガチ勢、ある意味での異種格闘技がこの作品の魅力です。
そして何より一番すごいのは、全員相手へのリスペクトを絶対に忘れないところ。
プロ相手にも自分が300年で手に入れたものを20年そこらで身に着けるなんて化け物すぎる…!のノリで常にいますし、もちろんそんな300年の差をも覆そうとするプロ騎士の方々の熱量もすごい。互いに相手を認め合い、だからこそ絶対に勝ちたいという意志がぶつかる。そういうのってめちゃくちゃ良いですよね…。この作品は全部それです。
身内同士の準決勝とか好きなタイプ(闇遊戯vs海馬瀬人)は絶対に好きです。下衆とか悪役とかギスギスとか一切出てこない。全員が主人公。全員が善人。だからこそ熱いぶつかりが生まれる。読んでいて気持ち良すぎるくらいまで清々しい作品です。
どこまでも凡才
そして主人公の月山、どこまでも凡才です。300年間将棋をやってきたという夢中になれる才能はあるものの、だからといって「最強」なんて扱われ方は全くされません。もちろん自身もそれをしっかりと理解しているからこそ、プロ騎士のえぐい才能に感動し尊敬の気持ちを持っている。
対してプロ側、こちらも座して待つなんて舐めた真似はしません。アマチュアだろうと全力で挑みに来る。プロの敷地を荒らすアマチュアは私が止めるという意志の元に全力で挑んできます。王座側でありながらも未知の怪物月山に挑むチャレンジャーとしての精神を忘れないからこそ、互いに敬意を持って全力だからこそ、勝ち負け関係なく見ていて楽しいんです。
努力した凡才が勝つのか、もっと努力した天才が勝つのか。そこに生まれる人間ドラマ、全員を応援したくなる作品です。新時代のバトルマンガ、ジャンプ+なら初回無料ですぐ追いつけるので是非~
今日はここまで
ということで本棚に破壊神マグちゃんを追加して、今日の回は終わりにします。
こんな調子で1000字くらいで作品を紹介していくので、よければ正月の暇なときにでも読んでみてください。不穏な要素なんて1つもない作品、とっても読みやすくていいわね。