恋心ミルフィーユ

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ツイッターじゃ吐ききれない妄言をまとめていくよ

【第三審・桃瀬遍】MILGRAM-ミルグラム-を観るグラム【感想】

【ATTENTION】

①当然ネタバレをします。

②あくまで個人の感想です。

③考察以下の戯言です。

 

 

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生と死と -Voice Drama-

少年法

もうね、遍に関しては終始コレです。エスくんが代弁してくれているから今更言うことではないけれども、悲しいよ…。遍がこのような生き方しかできなかったことが。シドウを殺すことでしか自分自身を肯定できなくなってしまったことが。

 

洗脳って「痛み」でできてますからね。

破れば罰が与えられるという恐怖によって「自分自身がどう考えた」かよりも「どうすれば怒られないか」を優先的に考えてしまう。理解や思考が伴わずにただただ相手の求めることを行う意外にできなくなっていって、結果として相手の言うことを全て信じるしかなくなってしまう。

アマネも自身の境遇が他の人と違うということには気づいていたものの、それを指摘するとどうなるのかは自分が一番知っている。だから何も言えないし、言わないし、従うことが一番正しいと信じるしかなくなっている。

そうして出来上がったのがこの立派な信心深い優等生です。

【第二審・アマネ】MILGRAM-ミルグラム-を観るグラム【感想】 - 恋心ミルフィーユ

親を殺した事実を肯定するために、更に罪を重ねる。教義という言い訳に縋るために信徒になる。もうね、完全に因果が逆転してるんですよ。信仰することで救われるのではなくて、信仰することでしか自分自身を守れなくなっている。

第二審でも言いましたが、洗脳って痛みなんですよ。物理的な痛みから逃れるために相手の言うことを聞く。精神的な痛みから逃げるために考えないようにする。そして罪の意識から逃れるために罪を犯す。

 

遍、手を握ろう。

君はただ、洗脳されていただけなんだ。親に、宗教に、環境に。そうやって十分な教育を受けられずに罪を犯してしまう人もいる。そして、そういう人を守るために少年法がある。

ミルグラムは救いの物語です。私は第一審の頃からそう提唱していましたが、エスくんの成長と共にこの考え方に自信が持てるようになりました。私は救いたいよ、遍のことも。

 

 

なんでもにうむ

真っ赤な絨毯渡ってこー!

遍、ドラマCDでは自身の行いに対する自覚があったけれども、まぁ~歌詞が物騒。反省しているのかと問いたくなるけど、こればかりは「宗教から脚を洗う」と「ヒトゴロシを赦すかどうか」は別問題だからね。

今回は宗教が絡んだ事件なだけあって、宗教が悪かと言われたらまたそれは別の話ではあるから。戒律を破れば暴力を受けるのが、教団の決まりなのか母親が熱心な信徒だったからなのかはわからないし、(自然治療を善とするのは大分イッてるけど)診療だって受ける受けないは自由なんだから。

 

まあ、だから、因果応報だよ。

戒律を破る娘を厳しく罰していたら、自分も破った時に同じことをやられた。だってそういう風に子どもを教育したんだから、その矛先が自分に向いても…それは仕方がない事だよね。

今回の遍の問題は「宗教」という外枠だけで語ってはいけないと思います。あくまでも、家庭の話。家庭と、虐待の話。虐待被害者が虐待の痛みを一番知っているのに、いざ子供を授かったら虐待加害者になりやすいというのと同じなんです。

だって「それ」しか知らないから。暴力で育った子は暴力しか知らない。殺される原因を作ったのは君です、お母さん。

 

だからね、そんな罪を全部遍が背負う必要はないんです。

遍は一切悪くない…とまでは言えないけれど、まだここから立ち直ることはできるから。これまでとこれからについて、しっかりと語っていこう。賢いぼっちゃん003だって近くにいるし、普通が息苦しかった002だっている。普通を求めた007だっているし、004は~…004だっている!

色々な価値観と触れ合って、そして自分自身と向き合ってこれまでとこれからについて考えていってほしいです。

 

 

ネバーランド

まあ、宗教って依存だもんなぁ。

熱狂的な愛を持って支持して、そして純粋な愛だったものが気づけばドロドロの濁った形へと変貌している。第二審のアニマルもだけど、遍にこういう曲を歌わせるの何かしらの罪に問えないかな!?

遍にも夜明けがきたんだよ。深い眠りから覚めて、現実を見ようね。腐ったしょーもない世の中だけど、案外悪くないかもよ。

 

 

赦す?赦さない?

だから少年法だッつってんじゃん!

私としてはそれしかないです。これは常に。自分の記事を読み返してて思ったけど、遍に対してはずっと「少年法」としか叫んでいないですね私。

でも、そうなんです。親の価値観でしかないんです。それに振り回された遍も、被害者なんです。だから私は、遍が明るい未来を進むための一歩を止めたくはない。

 

ミルグラムは3審までしかないけれど、4審が見たいなぁ。ミルグラムが終わったあとどのような人生を過ごしてきたのか、聞きたい。5年後、10年後の遍に、今どうしているのか聞いてみたいよ。

開こうよ、同窓会をさ。これでお別れなんて、寂しすぎるからさ…。

 

 

【第三審・椋原一威】MILGRAM-ミルグラム-を観るグラム【感想】

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仮面の告白 -Voice Drama-

まあ、せやろな・・・。

一威の抱えている秘密と嘘に関しては、第二幕のときからほんのりと見えてしまってはいました。隠し通さなければいけない嘘、でも誰かに話して受け入れてほしかった嘘、私の都合もあるけれど、やっぱり同性愛者であったと考えるのが一番腑に落ちたので。

 

ちなみにカズイに「じゃあ最初から結婚するな」なんて気持ちは毛頭ございません。

結婚の自由に関してきちんと理解されたのなんてここ数年だし、特にカズイの世代は結婚しない人=精神異常者というレベルでの扱われ方をすることも平気であった時代です。

正しさを愛するカズイが、自分に「正しくない」という世間のレッテルを貼ることもできなかっただろうし、恋心はなくても結婚しなければ社会的にも仕事にも友人関係にも全てに影響が出てしまうのであれば、自分を殺すしかない。

望まない結婚だったとしても、それでも嘘をついて配偶者のことを幸せにしようとしていたのは事実だし、嘘の愛が罪なのだとしたら、嘘をつかせた社会に対して私は罰を与えたいよ!?

【第二審・カズイ】MILGRAM-ミルグラム-を観るグラム【感想】 - 恋心ミルフィーユ

第二審のときに書いたこちらの文字ですが、一威の告白を聞いた後でも変わりません。

もちろん奥様(あなた雛子って言うのね!)を騙していたことは事実ですし、そこからショックで殺してしまったことは事実です。それは背負っていかなければいけない。

 

でも、やっぱり、やっぱりなぁ~~~~。

一威自身も相手を苦しめたくて本当のことを言ったわけではないし、紙尋問を見ていてもカムアウトの時は奥様の前で泣いてしまうほどに追い詰められていたし、「お前が弱いせいだ」なんて絶対に言いたくありません。

特に時代の影響もかなり大きいです。2013年だとLGBTという言葉すら浸透していないし、同性愛者=ドラァグクイーンというような印象も強かったでしょう。

結婚しないことが親不孝だと言われ、社会的地位も失いかけ、周りから奇異の目を向けられ、それでも強く自分らしくいようと思える人は…正直かなり少ないです。一威の家は特にそう言うことに対して厳格そうな印象もあったので、人生の息苦しさは相当です。

少なくとも、一威は奥様のことを愛していた。それが性愛ではなく尊敬や家族愛だったとしても、愛していたことには変わりはないです。だから、もっと話し合ってほしかった…。奥様に知ってほしかった、一威の弱さと、今まで溢れないように頑張ってきた強さ、そしてついてきた嘘と奥様への正直な愛を。

知ればわかったかもしれない。もっといい着地点があったのかもしれない。それが私の本音です。

 

 

カモフラージュ

不貞じゃん!!!!!

…って言えたらよかったんだけどね。

愛に応えてくれなくても、とにかく知ってほしかった。受け入れてほしかった。許してほしかった。つい伝えてしまうことが罪なのかと聞かれたら、私にはわかりません。

一威、心の最奥ではマジでめっちゃくちゃお相手様(あなた涼介って言うのね!)のことが大切に保管されているし、ウン十年と隠し持ってきた恋心がいつ溢れても仕方がない限界の状態やったんやな…。叶わない恋をずっと引きずって、いつでも諦められたはずなのに諦められず、楽しかった日々から逃げられない。

 

こういう時に自分のことを持ち出すのはかなり卑怯なのですが、私自身が一応はLGBT当事者ではあるので、つい一威の肩を持ってしまいます。だって全部わかるから。

世間の求める「普通」になれない辛さも、周りから「普通」を求められる辛さも、それを受け入れなければいけない辛さも、本音を言って全てを壊したくなる辛さも、悲しいかな、全部わかってしまいます。「結婚すれば~」から始まる言葉で吐きそうになるくらい苦しくなる気持ちも、わかってしまいます。

私の場合はトランス(ノンバイナリー)なので一威とは立場が違うかもしれません。ですがそれでも自分だけが違うということの疎外感や恐怖、そして「異端」はいくらでも傷つけていいと思っている平成の空気というものを知っているだけに、一威のことは責められません。

 

私自身は、確実に世間の変化に助けられた側の人間です。

2020年代、多様性が尊重…されているかはともかく表立って否定することができなくなった空気のおかげでカミングアウトできました。今も自由にそれなりに幸せに正直に生きることができています。(まあ裏でなんか言われてるかもしれませんが)

きっと、10年前では死んでも言えませんでした。実際自殺する一歩手前まで行っていたし、価値観が変わらなければ今生きていたかどうかも実際わかりません。おそらくはあのまま全部を捨て自暴自棄になり、髪も伸ばせず毎日鏡を見て吐きそうになりながら苦悩のままに生きていたことでしょう。ありがとう暁山瑞希。

 

こんな人間だからnoteでよくLGBT関連の記事を読みますし、レインボープライドに参加して当事者の生の意見を聞くこともあります。

一威のような人間、ごまんといます。自分に嘘をついて結婚したゲイの方も、子供を産んだビアンの方も、性自認をカミングアウトしたお父さんも、たくさんいます。

皆、様々な形の愛を持って結婚しているとはいえ、自分自身を否定したくて結婚する方も多くいらっしゃいます。結婚すれば「普通」になれると信じて、「普通」に縋るように結婚します。

 

一威の恋が報われてほしかったとも、奥さんは一威のことを赦すべきだとも、私は思いません。

ですが、知っていてほしいんです。一威のように苦しんでいる人がいることを。そして、世間の空気の変化によって救われている人もいることを。

 

 

毒林檎

妄想にしちゃ案外リアル あの味が忘れられない

毒林檎、私的にはDECO*27曲でもかなりわからない部類に入ってしまうので、どう解釈していいのかわからなかったりします。なのでいつも以上に何も言えません。

一威、味わいたかったんよな。林檎の甘さも酸っぱさも。

 

 

赦す?赦さない?

普段は記事を書くまで絶対にしないのですが、今回ばかりは世間の反応を知りたくて先にyoutubeのコメントを読みました。

奥様に同情をして一威を責める人については、もちろんこちらから反論する言葉はありません。あなたの意見は全て正しいです。一威の弱さが原因です。一威に未婚でも生きていける度量や、奥様を家族愛のみで幸せにできる器や、墓場まで持っていける覚悟と強さがあればこのような悲劇は起きませんでした。

きっと奥様も一威のことを肯定したかったのだと思います。でも、好きだからこそ、愛していたからこそより深く突き刺さってしまったのかもしれません。死を選んでしまうくらいに、奥様も追い詰められていた。

「赦さない」に入れる人のことは一切否定する気もありません。私はどうしても一威側に寄ってしまうので、公平な判断はできません。

 

ただ、自分自身を否定しながら死んでほしくないです。世間は認めなくても、せめて私は認めてあげたい。そして、一威自身が自分を否定しないでいてほしい。それだけです。

 

 

【第三審・椎奈真昼】MILGRAM-ミルグラム-を観るグラム【感想】

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囚人番号006番『椎奈 真昼』第三審

お前らのせいやぞ!!!!!

マヒルの死、それは我々が引き起こした事件でしかありません。ハルカやシドウは物語の性質上かなり死にやすい傾向にありました。でも、マヒルに関しては違う。明確に我々が殺しました。第一審で赦していれば、このようなことにはならなかった。

マヒル、凄いよ。最後まで誰かを恨むことなく、目の前の人に「ありがとう」と言い続けた。暴力を振るわれたときでさえ琴子のことを赦したし、今だって優乃のための言葉しか出てこない。

 

優乃は第三審でマヒルによって心境の変化が生まれたと言われていたけど、それも納得というか…そりゃ優乃の凍った心をも溶かせますよね。ここまで心が温かい人から想いを託されたら。

他人の利己的な部分しかこれまで見てこなかった優乃だからこそ、この利他的で献身の精神を持ったでも少し夢見がちな乙女なマヒルが刺さったのかな。こういう言い方をすると失礼だけど、マヒルの死をもって優乃が変わることができたのだとしたら、この死にも意味を与えてしまいそうになります。

 

私は天国や来世というものを信じることはできませんが、でも、それでも、大好きな彼と向こうで過ごせることを願っています。

聴きたかった。マヒルの第三幕。本当に。ミルグラム、本当に狂ってるよこの企画…。

 

 

記録

そんなことある!?!?

うーーーーわ。

うーーーーーーーーーーーーーーーーわ。

これは一本取られました。そんなん気づけるわけないって!バカ!なんかこれまでのMVで節々に感じる違和感をまとめるとコレになるのはたしかに理解はできるけど、気づけるわけがない…。一本取られました。

 

これが比喩じゃないことあるの?

いやまあ、もう、たしかに疑わない私が悪かったです。これまでも第三審の結果を振り返ると意味深に見える表現は実は全部そのまんまだったということがありました。ハルカの殺人だってそうだし、優乃の階段転落や遍の手当てだってそう。

だからね、疑えたはずなんですよ。これが本当に虫やネズミを食べて山の中で生きていたと、疑え…

ねーよバカ!無理ゲーだって!!!

 

マヒル、服がめちゃくちゃオシャレだしバリエーション豊富だし全部が本人私物だしで。そういうとこにも伏線があったのかぁ。この裕福さ、リアリティラインの欠如だと思ってスルーしてました。

昔から自分の決めた人と結婚するのが夢

そうだよね。夢だよね。デカい家に生まれて自由を制限されて生きてきたんだから…夢だって見たいよ。そりゃ大好きな彼と結ばれたことが世界への犯行声明になっちゃうよ。駆け落ち、成功してほしかったよ…。

 

今見るとなるほどと思えることばかりで、でもこの結論を提出できるほど狂ってはいないわけで、なんかもう全てに脱帽です。はい。私の負けです。

これ、第二審までにこの結論を見ることが出来た人いるのかな?さすがにテキトーに投げた球がなんか当たったくらいの偶然が無いとさすがにたどり着けないと思っているけど…。そこが知りたいかも。。当ててる人いたらすごい超えて怖い。その想像力が。

 

 

赦す?赦さない?

もう裁く権利は無い。

裁く権利があったとしても、私はマヒルを赦さないことなんてできないよ。親から認められず駆け落ちをして、そしてミルグラムでも赦されないと言われ理不尽な暴力を受ける。そんな人に最終宣告を与えられるほど、私は出来た人間ではない。

全てが悲しかったけれど、マヒルとしては魂を殺して政略結婚をして生きるよりも、我を通して死んだ今の方が幸せだったりするのかな…。そう考えるとただただ切ないけれども、今はただ、永遠にお休み。

 

 

 

【第三審・桐崎獅童】MILGRAM-ミルグラム-を観るグラム【感想】

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囚人番号005番『桐崎 獅童』第三審

それは、今際の際の映像。

死んでしまった人は第三審で裁くことができないため、シドウは楽曲によるMVではなく死ぬ瞬間を見せられるというなんとも悪趣味な映像がご用意されています。

シドウを殺した犯人が遍であるということは事前に聞いていたことだけれども、実際にその場を見せられるとなんかこう…辛いなぁ。遍って自分の中に確固たる自分があるわあけではないから。

 

遍も、所詮は傀儡でしかないんですよね。宗教の奴隷でしかない。その宗教の教えが治療を悪としているからこそ、その思想と相反するシドウを殺して世界をあるべき形にするしかなかった。

神の代行者として手を汚さなければいけなかった。分別のつかない子供に、ナイフを握らせて実行させた。遍はソレしか知らないから今回もシドウを殺すしかなかった。

 

遍の最初の事件も、そういう経緯で行われたのかな。

だとしたら、それはとても悲しいことです。自分で考えて動いたわけではなく、宗教の一家に生まれ、そして信じなければいけない環境に身を置かれ、そうして出来上がった狭い視野でしか物事を図れなくなり、殺人するまで至ってしまった。

なんなら最初の事件も遍に誰かが指示して殺人させたまであるし、そうやって罪に手を染め大きなトラウマを植え付けさせるのって洗脳として常套手段でもあるから…。

後に引けない恐怖を宗教が包み込む。最悪のマッチポンプ。

 

だから、シドウの死をもって、遍にも気づいてほしいな…。

シドウが言っていた通り、誰かを頼ってほしい。今の窮屈な遍の世界ではこのまま心が壊れるのを待つことしかできないから。エスくんでも、それこそ風汰でもいい。一度、胸の内を明かして、全部吐き出してほしいな…。

シドウ、最後まですごく立派な方でした。なんでミルグラムに収容されてしまったのか謎なくらいに、素敵な方でした。

 

 

記録

シドウ、家族を優先するために運転手を殺害したのね。追い詰められて視野が狭くなり誤った選択をしてしまった。救えるはずの命を救わずに家族の方を優先させた。

いや赦すよ!?

こればかりは仕方ないもん。そんな状況でも目の前の患者優先!ってできる人間なんてどれくらいいるのでしょうか。もちろん運転手の命を奪ったのは倫理的にはよろしくないにしろ、そんな極限状況で冷静でいられるわけないです。

これ、加害者の手術を被害者遺族にやらせる方が問題でしょ…。私はそういう病院のルールについては何もわからないですが、そりゃまあ…殺害されてもおかしくないよなぁと。私も多分同じ状況になったら同じことをすると思います。

 

だからこれは病院のせいです。29歳の、研修医上がりたてのペーペーを若手のエースなんて持ち上げて、いざというときに背中で語ることの出来なかった先輩医師の責任です。

「自分が手術に参加するよりも先輩に任せた方がいい」と思わせられるくらいの技量と器があればシドウは苦しむことはなかった。加害者の手術も、シドウが行わなくて済んだ。そうすれば少なくとも1人の命は助かった。その責任を、シドウに背負わせることなんてなかった。

 

最初の頃は臓器移植によって大切な人を蘇らせたが死んでしまったように見えていたけれど、実際はその逆だったんだね。この花は誰かの臓器なんじゃなくて、誰かを救うことが出来た臓器

自分の子どもを救うことが出来なかった責任を背負い、そしてその子どもの臓器で救われる命があった事実をも背負っていたからこその「赦さないでほしい」だったのかな。今改めて見る『スローダウン』が、本当に悲しい…。

 

 

赦す?赦さない?

裁く権利はない。

もうシドウは死んでしまったからね。私からあなたにかけられる言葉は何もないです。

ところでシドウ、あなたこれまでのMVで家族と臓器移植についてはかなり辛いものを抱えているのは見えていたけれど、トラックの運転手については一切言及していませんね。

運転手を殺したこと、一切罪だと思っていないのかな。自分の罪は脳死患者を殺したことと、子どもの命を次の命に繋がなかったことだと思っているのかな。うわ

 

 

【第三審・楠夢羽】MILGRAM-ミルグラム-を観るグラム【感想】

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Killer B -Voice Drama-

夢羽って常に受動的なんですよね。

何もしなくても全てが手に入る。だから自ら動くことは無いし、自ら何かを変えようとすることもない。これまでも美貌と権力から勝手に下々の者がついてきて、勝手に持ち上げてくれていた。だから自分は何もしないし、だから悪くないと思っている。

ミルグラムでも夢羽がしたことって赦されなかったら泣いて、赦されたら調子に乗るってだけ。感性が幼いままの生粋のエケチェン。自分から動いたり、裏で工作したり、考えたりすることも一切ない。ただただ、与えられた状況に一喜一憂しているだけ。

ハルカが死んだ時も、死ぬまで何もしなかった。「ご飯を捨ててるの知らなかった」と言っていたけれど、見るからに弱っていってる姿に対して、何か行動に移すことは出来なかったのかな…?いや、きっとできたはず。きっと気づけたはず。

でも、夢羽は何もできなかった。何も考えようとしないから、失ってから初めて気づく。なんか、そうやって育ってしまった夢羽が不憫よなぁ。「考える」ということを与えてもらえなかっただけなんだなって。

 

でも、ハルカの死を通して知ることができたんです。感情を。喪失感を。そして、自分の罪を。

夢羽とハルカのことを私は女王蜂と犬とか、悪い共依存関係とか言っていたけれど、勝手でした。勝手に言葉で括って勝手に分かった気になっていました。そんなことはない。ハルカと夢羽は、ただの友達でしかなかった。そんな友達が死んだんだ、悲しくないわけがない。

まあ、気づいたところでレイは帰ってこないんですが

夢羽のごめんなさいは届かない。だから、ずっと償い続けるしかない。レイに。そして、レイを失って悲しい思いをした人たちに。他者の痛みを知ることが出来た夢羽は無敵の女王蜂ではなくなってしまったけど、地に足つけて過去の自分を見つめ直そうね…。

 

 

ペイン

痛いのやめてあげないよ 私はいじめっ子だもん

すごい!ついに夢羽が自分がいじめっ子だと自覚してくれた!これまでは100他責でいつも「可哀想」「悪くないもん」と叫ぶことしかできなかったけど、やっと自分の罪について向き合うことが出来るようになったね。

他者から持ち上げられて調子に乗っていた0304ペアですが、風汰は自分の罪に自覚的であったからこそ第一審から自分の悪事が表に出ていた。夢羽は自覚が無いからこそずっと隠れていたけれど、第三審では全体的に見ても夢羽の露悪的な部分が全面に出てきた。風汰に対して時間はかかったけど、ここからだよ、夢羽。やっと夢羽の人生がここから始まったという感覚があります。

 

レイ、本当に強い子だったよなぁ。イジメは見逃さないし、やられたら歯向かうし、しっかりと自分の中にある正義を貫き通していてカッコよかったです。

見てみ?このクラス。夢羽の顔と金に釣られて三下ムーヴかまして弱い者いじめをする人が牛耳るクラスよ。ありえんくらい低俗なイジメが横行しているし、しかも夢羽が下になった瞬間に同じことを夢羽に繰り返すアホ共よ。そんなとこに転校して、案の定いじめられて、それでも強くあろうとして革命を成し遂げた。かっけぇよ…。かっけぇ…。

今回のいじめの黒幕や殺人の主犯として夢羽が槍玉に挙げられてしまったものの、今回のことに関してはたまりば4人含め関わっていた人全員の罪だと思います。自分は関係ないというような顔をするのは勝手だけど、因果は応報する。自分の罪に自覚しなければ、次の夢羽になるのはあなたかもしれない…。

 

 

シンデレラ

うわ!今更カマトトぶってる!なんともまあミスマッチな選曲だこと。まあ夢羽が可愛すぎるからいいんだけど!!!!

シンデレラの歌詞とはマッチしていないけど、なんか夢羽って0時を過ぎたシンデレラになった感じですね。魔法が解けて夢から醒めてしまったわけで、魔法も使えないし綺麗な服も着れない自分とも向き合わないといけない。

蛹になって出直す?でも、せっかく孵化したんだ。諦めずにこのまま生きようよ。この罪多き人生を。

 

 

赦す?赦さない?

夢羽は私を赦さない

ハルカを殺した私のことを夢羽は赦さない。けど、それでいいんです。

夢羽にとってハルカはとても大事な友達であったことはMVからもしっかりと伝わってきました。歌詞の中にも「全知全能」「弱肉強食」が含まれているし、エスくんのことを悪者、ハルカを正義としていました。ええそうです、ハルカを殺したのは私ですから…。

正直、夢羽がどちらに転ぶかわかりません。罪の開示と罪の自覚はしたし、反省もしている。ただ、反省したらセーフとエスくんが判断するかどうかは別の話ではあるから。

でも、さすがに赦してあげてほしいよ。きちんと私刑に処することなく、法の下でしっかりと裁かれてほしいです。

 

あと、おまえらも裁かれろな。

 

 

 

 

【第三審・梶山風汰】MILGRAM-ミルグラム-を観るグラム【感想】

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火宅之境 -Voice Drama-

宗教にハマって再登場!

優乃の物語がこれ以上ないほどに綺麗に終わったからこそ、期待していました。これから先は全員が優乃みたく綺麗な着地をしてくれると。第三審を使って自分の罪と向き合い、苦しみ、その中であがいてもがきながらも答えを出してくれると。

風汰の答えは宗教でした。現実と向き合うことが出来ないから、宗教にハマるしかない。ハマる…とは違うか。縋るしかない。自分で答えを出せないから、何かに縋って、現実に蓋をして、前なんて見ずに、全知全能の神に身を預けて楽になればいい。

 

あ~そう。こういうところ。風汰のこういうところが好きなんです。どこまでも小物で、どこまでも怯えてて、どこまでも愛くるしい姿が好きなんですよ私は…。

でもそれでいいんです。人間は現実をずっと直視して生きていられるほど強くはない。優乃が特別なんです。全員が優乃のように真正面から向き合えるわけではない。綺麗な物語を紡げるわけではない。だから風汰のように直視することをやめることも、遥のように死を選ぶことも、間違いではない。

そういうところが好きです、ミルグラム。ハッピーエンドは自分の中にしかない。十人十色、それぞれに人生の形がある。だから、風汰本人が間違っているとわかっていても、風汰の出した結末を、私は否定せず見届けます。

楽しかったよ、風汰。

 

天晴行進曲

な~~~~~んも見えない!

第一審、第二審とそれぞれで考察する余地もないくらい全~ン部語っていた風汰のMVですが、第三審にしてなんにもわからなくなりました。というか、遍の宗教が心の全部を覆い隠しちゃって風汰というものがなくなってしまいました。

風汰、そうか、そうだよね。もう妄信するしかないんだもんね。「自然治療を善とするのマジでいみわかんない」と思っていても、もうそこにしか希望がないんだもんね。だから自らに自ら洗脳するしかないんだもんね。

 

まあとりあえず、風汰が「人の死を見て自分の犯した罪にしっかりと恐怖した」とわかったのだけは嬉しいです。

第一審時点だと「やりすぎた結果、ファンがアンチに一転して怖くなった」と被害者を無視した自分本位な感情を持っていたように見えていたので、ここで気づけたのはギリ耐えです。まあ耐えてはいないんですが、ギリ耐えです。

 

こういう隠していた感情が出てきたのも、遍の宗教のおかげなのかな…?

なんだかんだ遍がいなければ結局はアンチに怯え、判決に怯え、そして死に怯えるだけの中身無し三点セットになっていた恐れもあったから。自分の罪と向き合えただけでも成長です。そして、そういう点では宗教というのは最適でした。

だから、次は風汰が頼むよ。遍を救い出すのは君なんだ。どこまでも潔癖に育てられてしまった子どもの手を引いて、寄り道も楽しいもんだと教えてあげてください。頼むよ…。

 

 

ルーキー

いやぁ、やっぱ風汰の歌い方好きだなぁ。こういうカッコよさに全振りできる曲が本当に似合うよ。

 

掻いても掻いても孤美りついたまま

なんかもう風汰完全に吹っ切れてるよなぁ。身体に残ったインターネットタトゥーも、きっと今後は宗教活動の糧にしていってしまうのかもしれない。吹っ切れているからこそ歌えた曲でもあると考えると、素直にカッコいいと言っていいのかもわからなくなってくるね。

風汰、第一審ではモザイクロールを歌っていたのに…。だからこれがエンドロールへの指針だと思っていたのに、真逆の位置に着地したね。凄いよ。

 

 

赦す?赦さない?

そう言う言葉で縛れない。

人一倍「赦す」「赦さない」に敏感だった風汰でさえ、もう判決によってこちら側から風汰に干渉することができなくなってしまいました。無敵です。エスくんではなく遍に全ての体重を置いてしまったので、無敵になってしまいました。

だから、投票するだけ無駄なのかなって。そう思わせてしまいます。もし第三審後のジャッジメントがあったとしても、そこでデスペナルティが来たとしても、きっと風汰は簡単に死を受け入れてしまう。

 

とりあえず風汰、被害者遺族には頭を下げよう、ここからもし出られたら。そして可能なら法律による裁きを受けよう。今の君なら、それが出来…

るかなぁ?

わかんない。宗教って洗脳だから!

 

 

 

【第三審・樫木優乃】MILGRAM-ミルグラム-を観るグラム【感想】

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融解温度 -Voice Drama-

ユノの印象は、第一審のときから大きく変わりました。

パパ活を繰り返すアホな子…のように見せかけた、世界に諦観した心の冷めた子。第一審ではその狡猾さと器量の良さに心を惹かれましたが、二審、三審と続くにつれてユノの心の内側が、殻の中がどんどんと見えてきました。

ユノは、ユノが思っているよりも冷たくないし、聡くもない。ただの、年相応の少女でしかありません。ちょっと足を踏み外しちゃった、自分自身でSOSを発信することが苦手な、不器用な子。それがユノ。

 

私のこと、分かりやすくしないでよ。

人には人の魅力があり、それは一面だけを見て判断することは出来ない。顔が良いから、アホだから、パパ活をやっているから、堕胎しているから、冷たいから…そんな言葉でユノを測ることはできない。

それはあくまでもユノの一面でしかなく、更に違うユノの面を見るためには、もっと、もっともっと、もっともっともっと対話をしなければいけない。お互いを知り、お互いに触れなければいけない。

判決もきっとそう。ユノを知り、状況を知り、罪を知り、そうして「赦す」「赦さない」を決める。どちらを選べばユノの凍った心を温めることが出来るかを考え、罰するためではなく、救うために判決する。

自分のためでも、法のためでもない。優乃のための判決を下す。

三審まで見て、やっと気づくことが出来ました。ただただ目の前の人に向き合う…これが、ミルグラムが私に課した罪だから。

 

 

ライフ

ミルグラムがただ断罪するだけの悪趣味な企画ではなく、皆を救うための物語であるということは重々承知していましたが、ここまでしっかりと描いてくれるとは思っていませんでした。

ただ生きているだけでは、きっとこの罪も忘れてしまう。気持ち悪くて、悩んで、落ちて、堕胎して、そして罪に蓋をしてまた繰り返す。優乃の冷たい心は解けることがなく、きっと世界に諦観したまま、ずっと前進することが出来なかったと思います。

マヒルと出会い、別れ、自分自身と向き合い、そして改めて考えることが出来た。自分自身の過ちと真正面から対峙することができた。ミルグラムやエスくんが何かした…かはわからないですけど、同じ罪を背負った人といたからこそ、赦す赦さないという悪趣味な判決があったからこそ、優乃にも変化があったのかもしれません。

 

あたしのことちゃんと叱ってほしかった

家族の前でも優等生を演じて、友達や先生の周りでも優等生を演じて、パパの前でも優等生を演じていた。なんでも卒なくこなすことができるからこそ、優乃には叱ってくれる人がいなかった。

優乃に必要なのは、「赦す」「赦さない」といった答えじゃない。ただただ、叱ってくれる人が欲しかった。心の内側まで土足で踏み込んでくる、時に怒り、時に励まし、時に抱きしめてくれる、温かい人が。

 

でも、きっと今の優乃ならもう大丈夫。

自分自身のことを、自分で抱きしめてるようになったんだから。過去を受け入れ、罪を背負って、きっと前を向ける。過去の自分にバカ!と言って抱きしめられるようになったから。きっと心に刻まれたこの思いが優乃の成長の一助になってくれると思います。

もう、私に言えることはこれだけです。私は何もしない。何もできない。あとは手を振って見送るだけ。ありがとうございました。君に会えてよかったよ。

 

 

ラビットホール

終わってみれば笑い話。

もう今更、ラビットホールを歌ったことに対するキレなんてないです。かつての優乃のパブリックイメージを歌っていても、今となっては微笑ましいだけ。

かつての優乃はこうだったもんね。寂しくなったら穴を埋めてもらうだけ。愛とか恋とか邪魔だけど、ただただ温かいを求めて道を外しているだけ。セックスを自己承認のための道具としてしか扱っておらず全てを軽視して冷笑していた。

 

だっせ

だっせ。ですよ。ねぇ優乃。終わってみれば笑い話。かつてのアホな自分を見ながら、この歌に全ての想いをぶつけて清算しよう。

これからの優乃のための、門出を祝うハッピーソング。それがラビットホール。

 

 

赦す?赦さない?

もう今更、手前の言葉なんていらないんですよ。

きっと優乃は大丈夫。エスくんに赦されても、赦されなくても、自分自身と向き合って前に進める。全ての罪を受け入れ、誰かに温かさを与えられる存在になる。

 

なんか私としても成仏しました。この気持ちが。

優乃のことが一番好きで一番熱心に追っていただけに、このような結末を迎えることができてとても救われました。ミルグラムに出会えてよかった。ありがとうございます。

優乃の物語は一旦ここで幕を閉じると思います。ですが、ミルグラムはまだ8人残っています。残りの人たちにも救いがきちんとあるのかどうか、楽しみです。

 

大丈夫だよな…?ムウ…。