好きな漫画を紹介したい!
12月25日までを毎日少しずつ祝う企画『クリスマスアドベント』。そんなオシャイベントに則り毎日私が好きな漫画について語っていきたいだけの企画、それこそが『マトイリクリスマスアドベント』でございます。
twitterが死にmisskeyで新たな出会いが多くなってきた今、改めて私のことを知ってもらいたい、あわよくば作品を布教したい!の気持ちで軽率に始めるこの企画。12月5日の今日紹介するのは『ななしのアステリズム』です。
クリスマスアドベント カテゴリーの記事一覧 - 恋心ミルフィーユ
ななしのアステリズム (全5巻)
あらすじ
中学生活の初日、好きな人が出来ました。 それからずっと伝えられなかったその気持ちをこの先も隠し続けると誓った矢先に、知ってしまった好きな人の秘密は──…。 フレッシュガンガンで読者投票第1位となった友情と恋心の間で揺れ動く少し切なくてピュアな青春ハートフル・ラブストーリー
まずはじめに言わせてください。私はこのななしのアステリズムに対して
向き合うことができていません…。
なので言葉を出すこともできません。無理なんです…。まだ心の整理がついていない、連載から数年経った今でもずっと心の中で暴れ続けている作品、それこそが『ななしのアステリズム』なのです。
トリレンマ恋愛感情
どこから語ろう…どこからも語れないや。もう今日は無理なんです、許してください。
この作品の主人公は3人います。そして
全員が幸せになるルートは存在しません。
琴岡は司が好き、司は鷲尾が好き、鷲尾は司が好き。片思いトライアングルが生まれどこかが成就すると自然とその三角形は崩れ誰か1人は落ちてしまうトリレンマ。
3人でいることが好き、でも1人を好きになってしまった。その気持ちを止めることはできない。この3すくみのジレンマこそななしのアステリズムの魅力であり、一番しんどいところです。
琴岡…。
私はどうしたらいいんだ…。どうすればいいんだろう。琴岡みかげに向き合えません。いまだに。無理なんです。琴岡の抱えている悩み、葛藤、近くで見えてしまう司→鷲尾の関係性、どう琴岡に声をかければいいのか私にもわかりません。
マジで無理なんです読み返せないんです。そういう作品なんです。この記事の画像も過去に書いた感想から引っ張ってきてるだけなんです。無理なんですもう私はこの作品のことなんか忘れて平和に生きたい、なのにそれをさせてくれない。向き合わなきゃいけないとわかっているのにまだその勇気が持てない。
他人に本を紹介しておいて私は読めない。
地獄みたいな状況なんですが、そういう作品なんです…。もう人生において呪いのような存在になってしまっているんです。地獄にまで付き合いたい人は是非どうぞ。
普通って何
三角関係百合漫画のような紹介の仕方をしていますが、この作品はそれだけではありません。私が読み返せない理由の2つ目は「マイノリティ」です。
同性を好きになること、女装をすること、マンガとして""癖(ヘキ)""の一つとして、ジャンルとして扱うことができるものですが、この作品ではコンプレックスとして扱っています。私はこの作品を読んだとき、自身のことに対して今みたく答えを出せていたわけではいませんでした*1。そのため自身の悩み、そしてみんなの抱えている悩み、その2つがリンクして巨大なダメージになりました。はい、立ち直れていません。そして一生立ち直れないと思います。
読み返すとあのときの感情が蘇りそうで。読み返すとあのときの感情が風化してしまいそうで。その矛盾した二極に挟まれています。そのため読み返すことが出来るのは私が勇気を出したとき、完全に吹っ切れたとき、または死ぬ前だと思います。ななしのアステリズムを読んでいる素振りを見せたらそういうことなので、よろしくお願いします。
今日はここまで
ということで本棚にななしのアステリズムを追加して、今日の回は終わりにします。
私の紹介になってないこの文字で読む気になった人はよければ正月の暇なときにでも読んでみてください。一緒に地獄を見よう。でも面白いのは本当なので…。今後はこんなに暴れることなく1000字くらいで作品を紹介していくので、今後ともよろしくお願いします。
*1:今でも答えは出ていませんが