好きな漫画を紹介したい!
12月25日までを毎日少しずつ祝う企画『クリスマスアドベント』。そんなオシャイベントに則り毎日私が好きな漫画について語っていきたいだけの企画、それこそが『マトイリクリスマスアドベント』でございます。
twitterが死にmisskeyで新たな出会いが多くなってきた今、改めて私のことを知ってもらいたい、あわよくば作品を布教したい!の気持ちで軽率に始めるこの企画。12月1日の今日紹介するのは『ふぞろいユモレスク』です。
ふぞろいユモレスク (全9巻)
あらすじ
コミュ障がたくさん集まるとめんどくさい! 塩対応な雁野さん、文芸部の部長、吹奏楽部の阿比先輩。 ちょっとずつズレている3人とそれを取り巻く人たちのほのぼのシュールコメディ!
webメディアGANMA!で連載されていた『ふぞろいユモレスク』、タイトルすら聞いたことないという方も多いんじゃないでしょうか。でも私は「好きな漫画って何?」って聞かれたら、多分この作品を上げることが多いと思います。それくらい好き!
ふぞろいユモレスクの面白さ、それは上のあらすじ読んだだけじゃ伝わらないと思います。一言でいうなら全員コミュ障のラブコメ。ラブコメといえばすれ違いに次ぐすれ違い、その友達以上恋人未満の関係のドキドキ感が楽しいかもしれませんが、この作品はちょっと違います。
登場するキャラ全員が全員なんかちょっとずれてるせいで、簡単に済む話がどんどん拗れていっちゃう。しかも拗れたことを迅速に対処すればいいのに「その対処がめんどくさいから放置しよ…」が頻発して余計に拗れる。対人偏差値が30を下回ってるせいで誰も上手く立ち回ることができないためずっとアワアワしてる。コミュ障のアンジャッシュ。それがこの作品です。
少しおかしい三角関係
この物語は3人の主人公を中心に物語が進んでいきます。感情を言葉にするのが苦手なコミュ障雁野、行動に移すと体調が悪くなるコミュ障影山、オレ様な陽キャコミュ障アビ。
そして3人いるということはもちろんラブコメにはおなじみの3角関係もございます。よくある形だと雁野を奪い合ってオレ様属性なアビが当て馬のような立ち位置になるのかなぁって思われるかもしれませんが、実際はアビと雁野で影山を取り合う図になってます。
こんな感じ
アビと雁野が影山のことが好きで、影山と雁野は両片思いみたいな感じで、アビは基本邪魔で、面倒くさがられて、嫌われてて
アビ!お前!!!
そうですね、アビ、マジで2人に青い矢印を向けられる存在。なのに2人のことはどっちも好きで、でも嫌われてて、本当にさぁ…。なんなんだろうね。
あ、ここから先マジでアビの話しかしません。
この漫画の面白さ、ほぼ9割をアビが背負っています。陽キャでスクールカーストも高くモテて頭良くて吹奏楽部の王子様でプライドが高くてオレ様なのに、いや「なのに」というよりも「それ故に」、まともな人付き合いというものをしてきておりません。女ちぎっては投げちぎっては投げ、自由に生きることができる存在。それがイケメン。
通常ならオレ様系イケメンポジになりそうなのに、跡部様になりそうなのに、みんな陰キャコミュ障だから「うわ…」で終わってしまう。アビもアビで寄り添うような接し方もできず、拗れていく。そんなアビを見るのがね、たまらないんですよ。最高なんですよ。楽しいんですよ!
アビとかいう奴
アビ、最初は雁野と影山2人の関係に苛ついていたはずなのに、他人に苛ついたりけんか腰でいるキリキリ人間なのに、そんな汚い姿を見せても優しくしくれる影山のことが好きになっていき、もうね、アビ…。
特にアビって人に好かれることはあっても、自分から好きになることがなかったんですよね。だからどうやって感情を示せばいいのかわからない。だからこそ距離感とかもバグるし、影山からもめんどくさいと思われてLINEもブロックされる。
でも影山への恋心を通して、人間になっていく。コミュニケーションも学んでいく。たとえこの恋が報われないとわかっていても、3人でいることを望んでしまう。最初はただの邪魔でしかなかったのに、だんだんと影山とも雁野とも打ち解けることができ仲良くなっていって。この漫画の一番の見どころはアビの成長なんです!
そんな3人の行きつく先、是非読んでもらいたいです。
今日はここまで
ということで本棚にふぞろいユモレスクを追加して、今日の回は終わりにします。
こんな調子で1000字くらいで作品を紹介していくので、よければ正月の暇なときにでも読んでみてください。明日は何にしよっかな?24回も紹介しなきゃいけないのに何も計画建てていません…。どうなる!?