瑞希の初箱イベ『シークレットディスタンス』お疲れさまでした！
といいつつ、私今回全然走れてないんですけどね。昨日もそのことについては書いたんだけど、改めてご説明。
そうなんですよねー、あまりイベントに対しても積極的になれず、うまく瑞希に向き合うことが出来ず、感想記事だってイベント終了に書く始末になりました。実際瑞希のことってユニストや文化祭イベですごく掘り下げられたというか、私としては上がりみたいな感覚があったんですよね。
でもやっぱりイベスト読んでみると、瑞希の抱えてる想い、そしてそれこそタイトルにあるようにディスタンス(距離)を常にとってしまうようになってしまった過去など色々なものが見えて、全体的に緩い感じのイベントだったけど次への助走がすごく取れたいいシナリオだったと思います。
ということで感想を書いていきます。瑞希に関する問題に関しては前にも書いたこちらを読んでいただけるとありがたいです。
とはいえ、この記事を書いたのが大体半年前。私自身色々な考え方の変化があるためこの記事の内容も今の私とは一部違うこともあるので気をつけてくださいね。なんかもう書き直すのさすがに不可能なんよ…。
一歩引いてしまう距離感
今回のイベスト、全体的にポップに進んでいたよね。今までのニーゴのシナリオって全体的に重いというか、マリオネットもペイルカラーも、混合ではあるけど文化祭も、それぞれの心の奥底を抉り取るような内容だったのに今回は明るかったね。ニーゴシナリオじゃ聞いたことないようなすっとぼけBGM乱発！奏もスランプになっちゃってしょんぼり！まふゆもしょんぼり！…なにこれ？
でも瑞希はこういうときにニーゴの接着剤や潤滑油として活躍できる器用な子だよなぁ。いい感じに場をまとめて、そして自分のしたかったこと(肝試し)と奏たちのしたいこと(気分転換)を結び付けて、インドアなみんなを外に出して。ユニストのときもそういう面は見えてたし本当に人間性が出来すぎだよね。だからこそ今回は瑞希とニーゴとの距離感みたいなのにすごく焦点があたっていて意外でした。
文化祭のときに思ったんだけど、瑞希の問題って『マイノリティであるということ』が主軸になると思ってたんだよね。瑞希と外野、それこそモブ生徒みたいな子との対立？比較？和解？…まあなんて言ったらいいのかわからないけどそういう社会との問題が瑞希における問題だと思っていたから。今回のイベストは何かが進んだかと言われたら言葉にはしにくいけど、瑞希と内野(ニーゴ)における距離感がすごく見えました。外野問題がある程度終わったし、次はここかぁ…。
瑞希って「今が楽しければそれでいい」って考え方を持ってたけど、それは相手が離れていくことに慣れているからなのかもね。仲良くなっても自分の秘密が知られたら離れてしまう、扱いが変わってぎこちなくなってしまう、そういう別れが多くて関係も長続きしなかったと思うと辛いなぁ。
人と仲良くなるのは上手いけど、そこからさらに踏み込むことができない…。自分自身の殻が分厚いから、そこに触れられたくないし、相手の殻へも触れることができない…みたいな感じなのかな？私自身めちゃくちゃ殻が厚いし割と他人との距離は取る方なので、勝手に共感しちゃってました。
桜という出会いと別れを内包する季節は瑞希にはしんどくて。実際今回のニーゴイベだけ見るとみんなと仲良し！コミュ力高！みたいな面が表には出てるけど、瑞希、不登校だからね…。高校になって、制服も変わって(変えて)、メイクもして自分の可愛いや好きを追及して「ボク」というものを作りだしても、嫌なところを突いてくる人がたくさんいる。そういうことばっか起きてると出会いも別れも他の「普通の人」のようには感じれないんだろうなぁというのがひしひしと伝わってきます。ニーゴは必要最低限のことしか話さないサークルだからこそ居場所も作りやすくて、でもより深く相手のことを知ろうとするたび逆に自分自身のことも深く知られるわけであって、そこのジレンマよなぁ。瑞希の問題は。
MEIKOの登場
今回も新しいバチャシンが来ましたね。リンのときはびっくりしたけど、なんだか増えてくれた方が賑やかでなんだかんだ楽しいね。瑞希はMEIKOさんかぁ。予想外！
瑞希、ルカ姉さんで来ると思ってたんだよね。それこそ「美！」な感じでビジュアルの相性もいいし、ルカさんって各セカイ毎にキャラ造形は違うけどマイペースさや自分自身をしっかりと持った感じがあるし、ニーゴの世界にいっても瑞希に上手く寄り添える造形になれるんじゃないかなぁと。
でもだからこそのMEIKOさんなのかもね。KAITOと同じく年長組として全体を俯瞰して見守るような立ち位置が強いキャラだからこそ、他の人と距離を取っちゃう瑞希にはピッタリなのかも。寄り添わないけど、支えないわけではない。2人の距離感が今後どうなるのかはわからないけど、まふミクや絵名リンとも違った感じで楽しみですわね！
MEIKOさん、今後どういう風に絡んでくるんだろうなぁ。今はなんか探偵みたいな感じだけど、バチャシンとはいえさすがに瑞希の秘密については知らないのかな？バチャシンはモブと違って人間性がしっかりしてる(人外の方が人間性がしっかりしてるって何？)し大丈夫だとは思うけど、怖いなぁ。全体的に助走のような回だっただけに、MEIKOさんの助走も今後どうやって活かされるんだろう？まあ関わらないと言いながらアフターライブではめっちゃ喋ってたし、案外距離は近いのかもね。
瑞希のカミングアウト
そしてこれが一番の問題だよね。瑞希について深く知るためには避けては通れない話題だから…。というか個人的にはこの問題に関してはニーゴ内ではスルーすると思っていただけに、深く切り込みそうなのがちょっと怖いなぁ。
というか、私としては伝えてほしくないです。カムせずとも今の環境が瑞希にとって過ごしやすいなら、それでいいよ…そのままでいいよ…。ニーゴだってもう活動して1年以上は経ってる(よね？記憶があやふや)し、このまま現状維持してれば来年も桜を見られるよ？深く知って仲良くなることと、カムすることは必ずしもイコールってわけじゃないよ…？
瑞希の性別観についてはよくわからないというか、完パスできるくらいのレベルなのに一人称が「ボク」とリードさせるような呼称使ったり、まだよくわからない部分が多いんですよね。自分の「好き」を貫き通した結果であり性別なんてものに囚われないが故の考え方だと私は認識しているけど合ってるかな？でもだからこそ、そんなに瑞希が秘密を伝えることに意味があるのかと言われたらわからなくて。
まあカムするかどうかは、本当に個人的な問題だから、私が「別に語らなくてもいいんだよ？」と思っても、瑞希がどう思うかは瑞希しだいだもんね。オープンでいる方が楽な人もいれば、クローゼットでいる方が楽な人もいるし。
こちらの記事でも書いているんですが、カムすることによって元の性別が常に付きまとってくるというのは必ずあります。それこそニーゴって同性集団なわけだし、その一言で今までのように接することができなくなる、それこそサークラになりかねないからなぁ。
どうありたいか、どう過ごしたいかが重要なんだよ…。なんだか今のままじゃ瑞希が「隠していることに耐えられなくなったから」「自分自身が楽になりたいから」みたいなマイナスな理由でカムしてしまいそうなのがとても辛いです。
それに瑞希って、カム「する」「しない」の選択肢があるようで無いのが更に怖いから。学校内では腫れ物扱いされ、上級生からすら後指さされるような状態だから、どこでニーゴメンバーに対してアウティングがおきるかわからないというタイムリミットがあるんだよね。
奏は外で人と関わらないし、まふゆは他校だしそもそも興味無いと思う。でも絵名はそうではなくて、それこそ瑞希にとっての最低最悪なバッドエンドを作ろうと思えばこれだけで簡単に組み立てられてしまうっていうのが本当に辛いよ…。どうするのが正解なんだろうね…？もうわからないよ。
だからこそ瑞希がどうなるかは、本当に絵名次第なんだよね。絵名がどう受け取るか、どう昇華するか、もうそれ次第で瑞希の今後の全てが決まるから！文化祭で終わったと思った瑞希の問題が今回のイベで再び出てきたし、絶対に来るんだろうなぁこういうイベが…。カミングアウトになるかアウティングになるか、どちらにしろ今の環境が壊れてしまうことは避けられないけど、それでも瑞希に救いがあってほしいです…。
おわりに
シークレットディスタンス、何かが解決したわけじゃないけど、この何もかわらない現状維持がとても大切だと改めて思った回でした。それこそアイカツのオタクとしては「なんてことない毎日がかけがえないの」と言いたくなっちゃう回でしたね。大人はそういうけれどイマイチピンとこないかな？でもだからこそ、次が更に怖くなるように作られてて、ひぃ！助けて…。
多分次の箱イベ…は奏だと思うけど、今後この現状維持を破壊する箱イベが来ることってもう避けては通れないんですよね。つらい…つらすぎるよ…。みずえな衣装☆4イベ…。つらすぎるよ。別の地獄も一緒についてくる最悪ハッピーセットだよ。
とりあえず瑞希、救われて！！
私の記事ではないですが、愛しのアリアさんがより瑞希に対する深堀りをしているので、よければこちらも読んでください。というか私の記事自体こちらの2番煎じみたいなところあるので…。
次イベわくわくピクニックの感想はこちら
