好きな漫画を紹介したい!
12月25日までを毎日少しずつ祝う企画『クリスマスアドベント』。そんなオシャイベントに則り毎日私が好きな漫画について語っていきたいだけの企画、それこそが『マトイリクリスマスアドベント』でございます。
twitterが死にmisskeyで新たな出会いが多くなってきた今、改めて私のことを知ってもらいたい、あわよくば作品を布教したい!の気持ちで軽率に始めるこの企画。12月3日の今日紹介するのは『微熱空間』です。
クリスマスアドベント カテゴリーの記事一覧 - 恋心ミルフィーユ
微熱空間 (5巻~)
あらすじ
多感な時期の女のコが同い年のオトコのコと急な事情で生活を共に…。蒼樹うめが満を持して放つ悩ましくも羨ましい物語!
白泉社の楽園で連載中の『微熱空間』、『ひだまりスケッチ』やまどマギのキャラデザでおなじみうめてんてー(蒼樹うめ先生)の作品でございます。ひだまりではきららキャラットらしいかわいい~で日常系な作品をやってきていますが、今回はちょっと一味違いますね。
親の再婚で同い年の義理姉弟になってしまった亜麻音と直弥、同じ家に急に住むことになり互いに距離感がわからずギクシャクしながらも少しずつ家族になっていく物語なのですが
ア!
ア!
はい…。先にバラしてしまいますがこの姉弟、やることやってます。もう家族だ姉弟だなんて言ってられない雰囲気を醸し出しています。今回はそういう話だ!
家族になりたくて
とまあ最初からクライマックスみたいな説明ですが、この作品9割はちゃんと家族をしようとする2人の話です。同学年の義理の姉弟ができるなんてどこのラノベ?と言いたくなるような設定ですが、最初から常にギクシャクしたまんまで。でも片親で育ててくれた2人が結ばれた以上私たちも仲良くしておかなきゃ不安にさせちゃうよね…という思いから少しずつコミュニケーションが始まっていきます。
仲が深いわけでもない、友人ってわけでもない、でも一緒に住んでる、だって家族だから。姉であろうとするけど全然ダメダメの姉とこの状況に考えすぎちゃう弟の遠くて近い距離間、この2人のドギマギ感にこちらもドギマギしちゃうわけなんすよ。
性欲ファースト
そして家族として出会ったからこそ仲良くなれたのに、家族だからこそ超えられない線がある。もちろん所詮は義理だしその関係が禁忌として考える必要はないかもしれない。でも家族になると決めた手前どうすることもできなくて…。
私って実は義理関係って本当は好きじゃないんですよね。なんだか義理を免罪符に使ってる感じがして。でもこの作品は違います、むしろ義理であるせいで束縛されているこの2人が…。家族として仲良くなっていく様子と並行して起きるせいで罪悪感も生まれる感じ、うめてんてーがこれを描いてくれているという事実がたまらなく好きなんです。
どうするべきかはわかっている、何が正しくて何が間違いなのかもわかっている、だけど止めることはできない、だってそれが性欲だから。
記事の最初に書いてある通り、今ではこの2人は引き返せないところまで感情が進んじゃってます。言ってることとやってることがだんだんとずれていく、理性と本能がせめぎあっている、姉弟関係を目指した2人の位置がどんどん崩れていく。この性欲ファーストの湿度感が本当に良い!特に家族をやろうとするフェーズもちゃんと面白いだけに、読んでるとその道から外れてしまった怖さまであるんですよ…。
そんな二人がどうなっていくのか、先に待つのは祝福なのか破滅なのか、めちゃくちゃ楽しみです。
今日はここまで
ということで本棚に微熱空間を追加して、今日の回は終わりにします。
こんな調子で1000字くらいで作品を紹介していくので、よければ正月の暇なときにでも読んでみてください。ちなみに楽園は年3回発行なので、コミックスにまとまるのすんごい遅いぞ!6巻が待てない…