恋心ミルフィーユ

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ツイッターじゃ吐ききれない妄言をまとめていくよ

花束みたいな恋…だったんだよなぁ…。

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『花束みたいな恋をした』を観てきました!

まあ観たのは火曜日なんですけどね。本当はブログで感想を書くつもりはなかったんですけど、未だにずっとこの映画のこと考えているのでやっぱり文字にしなきゃなぁと思った感じです。

普段ならこういう映画あんまり見ないんですよ。別に恋愛とか興味ないしみたいなスタンスなので。でもなぜかTLでの評価がいいというか、なんか色々な話を聞くし割とロングラン上映してるので絶対に面白いんだろうなぁという信用がありました。それに私の好きな菅田将暉有村架純だし!

ということで興味あったので情報無しで観に行ったわけだけど、まあこりゃやられましたわ。タイトルからは想像もつかないハードな映画でしたね!とにかくエグい。そしてパリピにもオタクにもどちらにも響くものがある内容で、構成が上手過ぎ…。素直に「すごい」と褒められる完成度高すぎな映画でしたね。でもこれを普通の恋愛映画だと期待して観に行ったカッポー可哀想。

 

 

ここからはネタバレゴリゴリにしながら感想を書いていくけど、とにかく『比較』がエグいくらいにある映画でしたね。今と昔、麦と絹ちゃん、趣味と仕事、様々なことが時間が経つたび環境が変わるたびに段々と変化していき、その結果2人がどんどんすれ違ってしまっていくのは、なんだか見てて苦しかったですね…。

まさか開幕の時点ではこういう話になるなんて思わなかったよ。趣味や考え方がすごく重なる麦と絹ちゃんが偶然出会い、意気投合して、一緒に生活をするところまではよかったのに、段々と離れていって。最初の2020年がどういう意味なのかは見始めてちょっとしてから気づいて「うわっ…そういうこと…」となっていたので覚悟はしてたけど、やっぱり最後の方はキツかったね、本当にもうこの2人は交わらないんだなぁというのがひしひしと伝わってきて。

というかパリピ、あんなふうに終電逃して朝帰りしたら運命の出会いみたいなこと普段からやってるのかな?異世界すぎて最初置いてけぼりくらっちゃった。

 

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私は陰キャのオタクなので、やっぱり一番キツかったのは麦の変化かなぁ。ホント、社会に出てそういう風になる人って実際多いんだろうなぁっていうのが伝わってきてかなり心に刺さっちゃったよね。

学生は金は無いけど時間はある、社会人は金はあるけど時間がないとはよく言ったもので、実際その通りなんだよね。同じオタク趣味で同じ思想として求め合った2人だったはずなのに、気づけば社会人としての自覚に完全に侵食されて、好きだったはずの絵からも離れ、好きだったはずの小説やマンガからも離れ、考え方も仕事中心になり絹ちゃんとの触れ合う時間を蔑ろにしてしまう。そりゃね、絹ちゃんも離れるよ。好きになったときの麦くんはそこにはいないんだもん。

あとはじゃんけん!バロンをかけたじゃんけんで麦がパー、絹ちゃんがグーを出したときはかなりえぐかったです。あんなにもじゃんけんを嫌っていた2人がじゃんけんで決着をつけ、しかも納得のいかなかったグーパー対決で決まっちゃうなんてね。社会に適合しちゃった2人を示しているのかな…。

 

はーあ。私もそうなるんかな。今も生活が限界でソシャゲもまともに出来てないし、このまま仕事に侵食されるのかと思うとなかなかに鬱です。やっぱり麦くんがあのとき願った「現状維持」の精神で生きていきたいわね。私自身もう社会不適合者だし、向上心が一切無いって最近気づいたし、テキトーに生きていきたいわね!

私の将来の夢は、生きるのに最低限のお金と、漫画とアニメとゲームを楽しめる時間と、心の安寧を保てるような緩い環境と、一緒に心中してくれる友人を大切にすることです。人並み以下に自己満足の幸せを得て、程々に気持ちいいタイミングで人生の幕を降ろしたいね。

ということで話が脱線してきた気がするけど、なんだか色々なことを考えさせられる映画でした。なんだか文字にするのも意味が無いというか、書いてるうちに「やっぱ観て感じたことが一番だよなぁ」という気持ちになってきたので終わり!すごい映画だったなぁ。2度と観たくないです。