恋心ミルフィーユ

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ツイッターじゃ吐ききれない妄言をまとめていくよ

ペイルカラー、足掻きながらでも自分の道を見つけてね絵名…。

えななんイベこと『満たされないペイルカラー』読み終わりました!

といいつつ、ガチャ記事でも書いたけど本当は初日に超速で上げきって読んだんですけどね。感想を書くのが遅れちゃいました!えななんについてはユニストでも自身の劣等感とかについては触れて来てたけど、やっと明確に悩みとか進みたい方向とか見えてきたね。

ということで、イベントの感想を書いていくよ。当たり前だけどネタバレ注意だから気をつけてね。みんなも爆速で読み終わろう。

ちなみにこちらは昨日書いたガチャ結果の記事です。天井まで回せば大体どうにかなる!(天井まで回しました)

 

絵名の抱える劣等感

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今回のシナリオ、とにかく絵名の抱える悩み、劣等感にフォーカスを当ててたね。どうして絵を描いているのか、どうして親との仲が悪いのか、絵名は何を欲しているのかなど、ユニストでも結構描かれてはいたけどより具体的に問題として重くのしかかってきたなぁ。

絵名自体、『才能』という言葉に憑りつかれてるから。本当は絵を描くことが好きだから描いていただけなのに、父親からの言葉が原因でいつの間にか誰かに認められたい、父親に認めさせたいという思いが強くなっちゃって。実際瑞希に対しては「絵を描くのが好きだから描いているだけ」って答えているのに、いざコンクールに応募するとなると「賞を取りたい」「父親を見返す」って気持ちが先行しちゃう、まあそんな気持ちで絵を描いても、いいものは生まれないよね…。

絵に関しては私はブルーピリオドでの知識しかないんだけど、やっぱり1枚に込められた熱量や情報や目的っていうのは、絵の美しさを追求するうえでは常に求められるからね。結局えななんからはそういうの見えなかったからなぁ。ただ闇雲に進んでるだけじゃ道は見えてこないのかも。

 

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そして誰にも評価をされない、見てもらえないって言うのは、「承認欲求」なんて言葉で簡単に消費していい話題でも無いよね。

本当に評価されたい絵はニーゴというブランドが無ければだれからも評価されることはなく、5分で撮った自撮りは魂を込めた絵よりも簡単に評価されて。そういうことばっか起きてると自分の中で絵に対する価値がどんどん下がっていっちゃうよね。評価されないっていう事実でめちゃくちゃストレスかかるのは、私も経験あるから。実際このブログだってPVの9割が例の瑞希記事で、毎日更新してる記事色々読んでほしいのに結局読んでもらえてないという事実は、割とキツいです。なので更新ツイをfavしてもらえるとめちゃくちゃ嬉しいけど、誰もfavしてくれないとまるで誰も読んでくれなくて透明人間になったような感覚に陥るし…。そういうのが常に日常としてあると劣等感に押しつぶされちゃうよなぁ。

でも、だからといって癇癪を起して画材全部捨てるのはやめた方がいいよ!絵名、中学時代はこういう風にしょっちゅう荒れてたんだろうなぁ。彰人に爪を立てて、父親にキレて、そして美術高校行くのを辞めたのもこういう癇癪が起きて行くのやめたんだろうなぁ。そう思うとえななん、今は奏に見つけてもらえてよかったよね。

 

ニーゴリンちゃん

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ニーゴリンちゃんについては、告知あった時びっくりしたよね。でもいざ追加されてみると、なるほど~!不安だったけど良い感じに着地してくれたかな。

最初は人形やリンが追加されたのはまふゆ自身の感情に変化があったからだと思っていたけど、別にそういうわけではない。むしろまふゆだけのセカイだった『誰もいないセカイ』が、ニーゴ全員にとってのセカイっていう認識に変わったのかな。だから絵名の心の変化がリンさんを召喚させたんじゃないのかな?

リン☆3前編でも語られていたけど、『誰もいないセカイ』はまふゆが生み出したセカイではあるし、ニーゴミクさんもまふゆの分身みたいな存在ではあるんだけど、今ではそれだけではなくなったからね。ちゃんと理由があるのならバチャシン増えることも全然OKよ。それにワンダショの『ワンダーランドのセカイ』だって元は司の想いによって作られたセカイだからね。セカイの在り方が他の人によって変わるってことに納得できないなら、ワンダショを見た方がわかりやすいかも。

 

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そして、絵名の想いから生まれただけあって、服装とかも絵名がベースになってるよね。目に光はないけどフリフリで可愛い!

最初ニーゴリンが発表されたときは「どういう見た目になるのかなぁ?やっぱり白髪?」とか想像してたけど、そういえばミクさん以外は特に見た目に変化は現れない(3Dモデル的な負担の意味でも)ってこと、完全に忘れてたから割と普通でちょっとショックを感じちゃいました。でも心から色が消えたまふゆだからモノクロなミクさんが生まれたのであって、むしろ色彩感覚とかに優れている絵名からはこういうはっきりとした色のリンが生まれるのは当然なのかもね!そう考えるとニーゴミクと同じ色じゃないのも意味があっていいのかな?

シナリオ的にはリンさんは絵名の力になりたくて歌って、誰かに認めてもらうためではなく絵名だけに届くように歌を歌って、絵名に初心を思い出させてくれて。ミクさんもだけどなんだかニーゴのバチャシンはすごく献身的だよね。他のユニットは先輩のような立ち位置で背中を押してくれることが多いけど、ニーゴだけは常に後ろから支えてくれるってイメージかな。でもその距離感がニーゴには最適なのかも。

なんだかんだリンと絵名すごく良い関係だし、今後のバチャシン追加もあるのなら楽しみになっちゃうなぁ。瑞希や奏にもそれぞれバチャシンが付くのかな!?ミクさんが寂しくなくなるからどんどん増えてほしいね。

 

絵名パパについて

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絵名の父親も、毒親ってわけじゃないんだよなぁ。ただ余計な一言があるだけであって、一応は絵名のこと考えて「画家はやめておけ」って言ってるだけであって。教育方針としては割と自由にさせてあげてるよね。それにしても中学えななんセーラー服可愛すぎるんですけど…。最初見たとき変な声出ちゃった。

リリース初期の頃は「絵名と彰人はどっちも人参が嫌い…もしかして食育してないネグレクト家庭!?」とか妄想してた時期もあったんですけど、ちゃんと愛情は受け取ってるっぽいね。リビングには家族写真が飾られてるし、そういう点でも家庭崩壊してるわけではなさそうだもん。それに彰人と父親の会話を見ても、別に親子仲が特別悪いわけではなく、年相応の距離感はある普通の家庭だなぁって印象がありましたし。(まあ私は母子家庭で一般的な家庭を知らないのでこれは妄想なんですけど)

 

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絵名パパのいう「画家はやめとけ」っていうのも、愛があってこそだから。

その職業の辛さは当人にしかわからない。絵名パパだって自身の才能の壁に何度もぶつかってきたからこそ「才能」という言葉の重みもわかってるし、だからこそ娘に同じ思いを味わってほしくなくて「才能がない」って言葉を投げかけてるんだと思う。才能のある人は他人に対して「才能がない」なんて言わないよ。

それこそ形は違えど柳家と同じなんだよね。クラシックが好きだからこそ息子にも同じ道に進んでほしい、絵が好きだからこそ娘には同じ職業に就いてほしくない。どちらも自身の職業に対する誇りも苦難もわかっているからこそ子どもに対して口出したくなっちゃって。でもそういう愛情の形もあるよね。なんだかんだ冬弥も絵名もそれぞれ親と向き合うスタートラインには立てたわけだし、互いに相手を理解しようとして今後いい関係になれればいいなぁ。ただし朝比奈家、テメーはダメだ。

 

才能の定義

そもそも私は『天才』『センス』『才能』のような言葉が嫌いなんですよね。だってそれって「自分とは違う」と勝手に線引きをして、相手を表面的にしかみれなくなるから。

誰だって最初は何もできないし、スタートラインは同じ。そこから努力と失敗と成功を積み重ねて技術は磨かれていくし、そうして学び考えて生まれた他の人より秀でたものが『センスがいい』『才能のある作品』になるんじゃないかなぁって。「私にはセンスが無いから…」みたいに言う人は、じゃああなたはセンスがある人よりも勉強したのかな?努力を積み重ねてきたのかな?と問いかけたいです。(ちなみにこの文は特大ブーメランで私にも死ぬほど刺さってます)

もちろん要領がいい人だっているし、1段1段登る人に対して2段飛ばしでグイグイ先に進める人がいることは確かだけど、登ってる階段は同じってことは忘れちゃダメだよね。まあそんな階段無視して飛行機で遥か上空へ行くバグみたいな人も存在するんだけど…。

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なので絵名パパが言う『才能』という言葉に関しては、単純な絵の才能というよりも見向きされなくても書き続けられる努力の才能という意味合いの方が強いと思っています。

たしかに絵名の実力はまだまだかもしれない。でもその人の限界値なんて他人が決めていいものじゃないし、特にその世界の巨匠なら技術に限界点が無いことなんて一番わかっているはずだからね。だから絵名にはそういう技術的な面ではなく、画家という仕事に対する適正が無いということを特に伝えたかったんじゃないのかな?どれだけ頑張ろうと上には上がいる。その中で頭1つ飛び出た人間になるには並大抵の覚悟では不可能なわけだし、人生を捧げるほどの覚悟と血反吐を吐く努力が必要になる。でも絵名にはそういう思いが伝わらなくて、「ヘタだからやめろ」と言われたと思って険悪になったんだろうなぁ。まあ事実ではあるんだけど、どれもこれも言葉選びがヘタクソなパパが悪い!絵を描くのが自由というのなら画材プレゼントしなさいサンタさん!

 

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でもそこからリンや奏達のおかげで立ち直ったというか…その気持ちを絵にぶつけることが出来たのは良かったね。誰かに見てもらうための絵だけではなく、自分のため、ニーゴのため曲のために絵を描いて。そうやって足掻いて、もがいて、執着して、とにかく絵を描き続けなければ、自分を肯定できないから…。まふゆやリンも言ってたけど、そういう呪いなんだよね。クリエイターでいるからには一生逃れられない呪い。誰かの評価と戦い続けなければいけない呪い。

今はまだ父親とは和解できてないけど、絵と同じように絵名の迷いは晴れたんだからこれからはもっと良いクリエイターに成長できるよね!正直何も解決はしてない状態ではあるから今後どういう話になるのかわからないけど、絵名なりに自分の信じる答えを見つけてほしいなぁ。そんな話でした。