
【ATTENTION】
このブログには『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』と『超探偵事件簿レインコード』『ダンガンロンパ』シリーズのネタバレが含まれます。以下の方はこの先を読まずにブラウザを閉じてください。
・ハンドレッドラインを1周目クリアしてない人
・自分の知らないEDを見ることに抵抗がある人
・『ダンガンロンパ』シリーズ及び『超探偵事件簿レインコード』未プレイの人
・これから興味を持ったらハンドラやるかもしれないしやらないかもしれない人
ここから先どんなネタバレを踏んでしまっても責任は取りません。言ったからね!?ちゃんと警告したからね!?
ということで、既にプレイし、既にクリアした人だけ見てね。下の方にスライド
ハンドラ感想まとめ
いざくららさん生存ルートへ

さあやってきました『選択編』の世界へ。
ハンドラの情報は極力遮断しているとはいっても、TLのフォロワーが次々とクリアし、なんならもう5月中にはクリアしてるし7月に始めた人にも抜かれる始末になってしまい、もはやネタバレ防止云々言ってられなくなったこの現状。
ええ、聞いていますよ。この選択編、ヤバいと。悪い意味でヤバいと。
引くほど評価が低いらしいこのルート、まあ100EDもあればクソルートも当然あるよね(なんなら90くらいクソルートでは?)という気持ちなので作業として軽く流すつもりでいましたが…

めっちゃ良かった…。
もちろん物語的にはハッピーエンドとは形容し難いエンディングではあるしかなり投げやりさを感じる終わり方ではあったものの、噛めば噛むほど味が出るというか…単純に好みでした。
これをなんもねーつまんねーシナリオ!と一概には批判されたくないので、私は!楽しかった!という感想を!!書きます!!!!よろしく。
まずは悪かった点

えー、熱意ある前置きを書きましたが、これは語らなくてはいけません。
ED分岐はカスです。
『選択編』、文字通りその場その場での選択の連続がテーマとなっているわけですが、これはただのED水増しと言われても反論できません。だってそうだもん、間違えたら即死即やり直しのノベルゲーって、ハンドレッドラインのコンセプトの真逆なんだから。
選択肢ミスによるバッドエンドというものを設定していないせいで、唐突に終わらせる。そしてそれを「ゲームクリアですよ~w」と煽ってくる。しかも選択編のトゥルーED(便宜上の呼び方)は1つしかない。これはよろしくない。
ナインティーフォーラインに改名しろ小高!

選択肢ミスれば唐突に変な話にハンドルが切られるのはいつものことだけど、それに関しても導入はいつも以上にテキトーだったような気もします。
私はもう物語も後半も後半だったのでハンドラの「流れ」というものは理解していましたが、序盤の話が面白くなってきた途端にコレやられると、まあ印象悪くする人もいるよなぁ…と。そういう点も含めて評価が低いのかな…?と体感では思いました。これらは養護できないので先に供養しておきます!
戦場での死は無駄である

死んでいった仲間のためにも絶対に勝つ!
美談としてよく言われる、少年漫画ならかなりの名シーン名言として扱われそうなテーマではあるものの、そんなものはありません。人は死んだら数字になります。
ワザワイの箱編でも感じましたが、くららさんの"死"に対する考え方が凄く好きなんですよね…。幽霊なんていないし人は死んだら数字になる。その数字に意味を見出すために戦いを続けることも否定はしないけど、所詮は数字でしかない。
デルミンが、狂死香が、丸子が死んだことに対して意味を見出してあげることこそが弔いなのかもしれないけれども、そこに意味を見出して何になる?所詮は自己満足でしかない。でもそうやって敵味方の自己満足が衝突するせいで戦争は無くならない。

だからこそ、無駄にしなければいけない。
なぜなら戦争は、無駄で、無意味で、無価値なのだから。ここで狂死香たちの死のために戦うのって手段と目的が入れ替わっちゃうから…。
ハンドラは真相解明編でもとにかく「戦争は不毛だ」という思いが強く込められていましたが、選択編ではそれが一段と強く感じることができました。「仲間の死を無駄にすることは間違いではない」という選択、それは100あるルートの中でもきっとこの物語でしかでない結末なんじゃないかなぁと…。そういう意味でも意味のあるルートだったと思っています。
全然選択できない編

と言いましたが『選択編』、数々の選択を乗り越えつつもその先に待っている結末は1つしかありません。SIREIを壊して全員で帰還する以外に道は存在しないのです。
断ったら終わり。SIREIにバレたら終わり。綺麗事を言って戦う理由を見つけようとしたら終わり。自ら選択をしているように見えて、実際には他の選択肢を選ばせる気なんて全くありません。
もう、これはGOTOHを目覚めさせた時点で詰みなんです。「あなたたちのため」と言いながら、全てはGOTOHのエゴのためなのです。結局はSIREI同様に、たっくんの人権を無視して「組織の総意」を以て無理やりラジコンしているだけ。

これって、ただの洗脳なんですよ。
やってることの本質はSIREIと一切変わっていない。選択肢を与えているように見えて、実際には手のひらで転がること以外許されない。後に引けない状況を作り出して、提示された結論に辿り着く以外に救われる道が無い状況にされる。
SIREIは悪!と言いながらGOTOHも何ら変わらないクズでしかない。結局はSIREIとGOTOHの代理戦争の駒でしかない。でもたっくんは、その結論にしか辿り着けない。だってGOTOHが目覚めてしまったから。目覚めた時点で詰みなんですよ、このシナリオは…。
さっきは「みんなの死を無駄にするべき」と言いましたが、それもGOTOHが誘導しただけにすぎない。全てはこのSIREIの作戦を失敗に導くために。
022 選択編:ドナドナ

ドナドナ後の世界、それは何もわかりません。この先にあるのは希望なのか絶望なのか、そして人類とフトゥールム星の今後がどのようなものになるのか、何もわかりません。
この唐突すぎるED、最初見たときは「…は?」とこの投げ出し具合に腹を立てましたが、しばらく咀嚼した今、この終わり方が一番美しいのかもと今では感じています。GOTOHによって絶望を植え付けられ何も信じられなくなった防衛隊メンバーの行く末なんて語る価値がないのだから…。
じわじわと嫌になる陰鬱さ、思い返す度になんかじわっと嫌になるこの感じは他のルートではあまり味わえないものではあります。まったり編には洗脳から解ける救いはあったのに、それすらない一本道。選択肢の無意味さも相まってすごく気持ち悪い。
ヘイトの溜まるバッドエンド祭り、その先にある「選択」のない結末、後味の悪いエンディング、物語的に特に新情報が開示されない虚無感、この全てを使って「選択編」は世界観を作り出しています。
そういう意味ではすごく良い。ちゃんと"物語"として作りこまれたルートだと私は感じました。ハンドラのシステムと全く噛み合ってないからこそ成せるこの物語、とても皮肉が聞いていて好きです。この段々とどうしようもなくなっていく絶望感、

絶望編で見れたらよかったのになぁ!!!