恋心ミルフィーユ

恋心ミルフィーユ

ツイッターじゃ吐ききれない妄言をまとめていくよ

マトイリ、名前変えるってよ!

ということでブログの方ではお久しぶり。恋心ミルフィーユです。いきなりなんですけど

名前が変わりま~~~す!!!

…とまあタイトルからもう書いてる通りなんですけど、名前が変わります!名前といっても『まと入りドロップス』のハンネの方じゃないです。リアルネームです。つまり戸籍名を変える準備ができました!

 

名前を変えたい変えるについては何度もブログやツイッターの方で話していますが、親と直接話して具体的に考え始めたのがこの記事のとき。書いたのが5月30日なので、改名すると決めてからちょうど1年ってところですね!

まあ実際にはどういう名前にしようか手続きなどはどうしようか…というかそれ以前に移行頑張らなきゃなどたくさん考えることやることがあり、ちゃんと改名をするために動き出したのが今年の1月だから、4ヶ月で改名しました!想像以上にはやい…。

ということで今日はこの4ヶ月でなにをしてきたかレポについて書いていきたいと思います。名前を変えたいトランスの人の参考になればいいのかもね。

 

通称名の使用

通称名を戸籍名にするためには基本的には3ステップあります。

通称名を決め、実際に社会生活で使う

通称名を使っている証拠を集め、裁判所に申立てをする

③変える正当な理由などをしっかりと述べ、変更許可をもらう

改名するにあたって一番大切なこと。それはその名前(通称名)がちゃんと使われていることです。改名したいと思っていても戸籍名で社会が回っている以上、自分勝手にはできないからね。

この通称名をきちんと使用してるかというのが、当たり前に見えるけど、実はすごく大変!たとえば自身の性を隠してる人が「名前が変わってから新しい自分として踏み出したい!」と思っていても、「名前変えるためには社会的に認知されなあかんで」と言われてしまえば、はいデッドロック状態。名前変える旨をカミングアウトして受け入れてもらわなければ改名できない。でも自身の性について言えない。そういうモヤモヤは私も結構抱えていましたね。これのせいでなかなか動き出せませんでした。

 

ということで動き出すまでに半年。動き出すうえで一番最初にしたことはもちろん社長にその旨を伝えることです。会社で通称名を使うことが一番大事だと思った…というか会社通らんとまず無理でしょ!て感じなので、当然ですね。

まあカミングアウト自体はしてるから、名前に関しても特に問題なく受け入れてもらえました。給与明細やシフト等の書類上の変更からはじまり、そして一番欲しかったものももらえました。

通称名での保険証~~~!!!!

戸籍上の改名をするまで運転免許証やマイナンバー等の身分証明として使えるものは作れないんですけど、保険証は作れる!

私の場合は協会けんぽだったのですが、かなりスムーズに対応してくれました。というか性同一性障害の診断書を出せば一発で対応してくれましたね!これに関しては会社や県によって対応は違うと思うので一概には言えませんが、通称名を使っていた証拠を特に提出しなくても変えれたのは助かりました。さす弊社。

 

裁判所での申立て

名の変更流れ

保険証というかなり効力の強そうな通称名の証拠を手に入れたので次は裁判!

…早ない!?と思われそうだけど、まあ、早いです。クソはえーですわよ。本来は通称名を何年も使ってますよ~ていう証拠が必要なんですが、トランスジェンダーの人は審査が通りやすいためあんまり期間については重要視されません。

結構色々なサイトを見たりして動きましたが、やっぱり実際に変えた人の言葉ってすごく参考になります。個人的に調べてて重要だと思ったのは、通称名での実績よりも診断書とホルモン注射の使用歴です。

数ヶ月しか通称してないけど通る、1年経ったのに通らないなど様々見ましたが、やっぱり診断が出てて完全移行するという意志が見える方が強い!早急に変えなきゃいけない事情がある方が通る!なので私も向こうが否定しずらい状況を作ることに尽力しました。

 

とはいえ私はXジェンダー通称名も性別に依存しないような名前にしたし、ここで「MtFなので名前変えたいです!」と言っていいものか。MtFと言った方が丸いが、嘘をつくのはリスクが高いのでは?

Xジェンダーでも変えることができる。特にこの記事はめちゃくちゃ丁寧に必要なことを書いてくれていたおかげでかなり参考に…というか丸パクリして成功させましたね!

ということで書いた申立て書がこちら。

申立人は中学生の頃より戸籍の性別に違和感を感じており、2020年2月に性同一性障害の診断を受けました。性自認としてはノンバイナリーに当たり、男性でも女性でもありません。ですが 「男性」として扱われることに強い抵抗があり、2020年3月から女性ホルモン投与を開始、2021年11月に睾丸摘出を行いました。将来的には完全な性別移行を考えております。

現在の「男性らしい」 戸籍名を見る/書く/言われる行為は自分が「男性」であることを意識させられるため、甚大な精神的苦痛を感じます。そのため現在は職場・友人間では「環」として通用しております。今後の社会生活を過ごす上で戸籍名では不便があるため、名の変更を申立ていたします。

書く内容に関しては、診断をもらっていること、移行する意志があること、改名しても社会的に問題がないことの3点をメインに書きました。まあ上記のリンクのをテンプレにして私用にちょちょいと変えただけなんですけどね。

 

ちなみに私は喋るのは得意なため、裁判官と直接話す審問に関しては謎の自信はありました。でも申請するときに言われたんですよ、「直接お呼びして話し合うことはないかも」って。

それは困る!審問無いのに自身のことについてちゃんと伝えられる?上の申立書だけで大丈夫?と不安になったので、作った書類がこちら。

はい、大事なのはお気持ち表明。ありがたいことに文字を書くのも今までやってきた以上苦手ではないので、こういうのがすらすら書けるのは本当にブログやってきてよかったと思いますね!

ということで、保険証のコピー等の実績証拠、診断書+ホルモン注射の使用履歴、申立書、お気持ち表明、戸籍謄本、郵送のための諸々の費用を持って裁判所へ提出!人事を尽くした以上あとは天命を待つのみです。

 

そして改名へ

裁判所へ提出したのが4月中旬、そして書類上でのやり取りを経て無事に5月に改名に関する許可がでました!審判結果の謄本を写真に撮りたかったけど、個人情報の嵐なためさすがに画像は出しにくかったよ。

そして結局審問はありませんでした!ないかもと言われてたけどそれでもあるのを覚悟していたために、裁判所からの手紙が来てびっくりしましたね。

勝因はなにかと言われるとわからないけど、やっぱり個人的には診断書が強かったんじゃないかなと思います。書類提出の際に受付の人と話したら「こういう事例はたくさんあるから心配しなくても大丈夫」と言われたので、いっぱいある以上基準が明確になっているのではないかなと。診断書とかはまさしく基準になり得るものですからね。

 

とはいえまだ「改名してええやで」と許可をもらっただけ。帰るまでが遠足であると同じように、ここからが忙しくなるんよね~。運転免許証からマイナンバー(まだ発行してない)、銀行にクレカにスマヒョに家に全っ部の名義を変えなきゃいけない!

市役所に行って変えるのは月曜になるだろうし、そこからのこともまた違う記事で書きましょうね。それでは!

 

ちなみに改名を考えてる人は、とりあえずまず裁判所に行きましょう。話を聞きましょう。私は福岡地裁なのでこの流れでしたが、場所が違えばやることも基準も違うだろうし、一番重要なのはインターネットの知識じゃなくて実際に聞くことですから。診断書さえあればなんとかなると思うので、ガンバ!