恋心ミルフィーユ

恋心ミルフィーユ

ツイッターじゃ吐ききれない妄言をまとめていくよ

手術してから1ヶ月くらい経ったわね。な現状報告と恐怖

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お久しぶりです。恋心ミルフィーユです。

毎日更新をやめて毎週更新しようと決めたはずなのに、気づけば1ヶ月近く更新してなかったわね…。だって色々忙しかったんだもん。だって毎日更新やめると書き方を忘れちゃうんだもん。なんだかんだ毎日書いた方が色々と捻り出せるし、書かなきゃという気持ちから記事へのハードル下がるから毎日更新したいなぁ…。(願望)

ということで、今日は手術してからの経過のお話。上のリンクで詳しく語ってるんですけど、大体1ヶ月くらい前に内臓を摘出してきました。取りたくて取りたくて震える日々、そしてついに手術。身体にどういう変化が訪れるかなぁ?でも女性ホルモンの投与を始めて2年近く経つけど変化をあまり自覚できないし摘出も意味あるのかなぁ?って思っていたんですけど、甘かった。

マジでヤバい。スゴい通り越して、怖い。

いやぁ、予想以上でした。いやそんな言葉で表せない。ヤバい。男性ホルモンが生成されないってだけで人間ここまで変わるんだね。ホルモン注射のように1を0に近づけるのではなく、1が0になることの変化を身をもって知りました。せっかくなのでこの1ヶ月の間にどのようなことが起きたのかをまとめていきたいと思います。

 

楽しい開放感

いやぁ、最初は副作用との戦いだったなぁ。手術初日もずっとずきずきしてしんどかったんだけど、そこからしばらく下腹部の痛みが続いていました。

「大丈夫な人はけろっとしてるんですけどキツい人は1週間くらいキツいです」って事前に聞いたときからなんとなく察していたけど、案の定1週間くらい苦しんでました。まあでもキツかったのは2,3日で、案外なんとかなるくらいだったので軽い方なのかな…?知らん。

とはいえ、実は今でもたまに痛くなるんだけどね。痛いというか、なんか鈍痛というか。なんか不思議だよね、幻肢痛みたいな感覚なのかな?そして取る前に感じることのなかった感覚というか感触というか、軽いのに重いみたいな言いようのない変な何かも常につきまとっていて、なんだかなぁ…大丈夫なのかな?わからん!

とはいえ、開放感がすごいです!今まで嫌っていたものが消えたわけだから、それ故の開放感もあるけど、単純に邪魔だったんだなぁって。

すごいよ。歩いたときに邪魔じゃない!いや元々歩いてるときに邪魔だと感じたことは無かったんだけど、この快適さを知った今だと「あぁ…実は邪魔だったんだなぁ…」としみじみと実感しています。すごいね。まあ1ヶ月前を思い出しながら書いてる今ではもうどういう風に邪魔だったかとか全然思い出せないので、完全に記憶で書いてます。もうふわっふわよ!ふわっふわ!知識がふわっふわ!

 

クララが立たない

摘出したことによって、当たり前なんですけど精子が作られなくなりました。そしたら何が起きたと思う?精液が透明になりました!(ここから先はそういう話が多くなるので苦手な人は飛ばそう!)

精子が無くても精液が作られるというのはわかっていたけど、さすがにびっくりだよね。どうやら精液における白濁色というのは精子が関係してるらしいです。そりゃ透明にもなるよなぁだって精子が無いんだもん!まあでもこういうの見ると本当に取ったんだなぁっていうのが実感できたのでそれはそれで楽しいね。

でもこれも術後6日目というのもあって、ちゃんと射してたんだよね。今思えばもう遠い記憶よ。懐かしい感覚よ。

だってもう出ないから!

性ホルモンってたしか体内から10日くらいで消えるんですよね。「じゃあなんで女性ホルモンの投与は2~4週間感覚やねん、体内で消えるやないかい!」というツッコミに関しては私もようわからんとしか答えられないんですが、なんかそうらしいです。なので今ではもう男性ホルモンの残穢すら残っていないわけなんですが、もう精液なんて出ない!というかクララ立たない!

本当にこの変化が一番すごいです。女性ホルモン投与でもこの症状がみられることが多いんですが、私は全然感じなかったんですよね。取った後も別にそこに変わりはなかったんだけど、残穢が完全に消えた今は完全に終了です。一応「クララのばか!クララのことなんかもう知らない!」って頑張ればクララも車いすから頑張って立ってはくれるんだけど、まあ必要無いから。

そして最初の方に精子無くても精液は出来るって書いたんですけど、もう出来なくなってる!もはや何も出ない。やっぱり作られないんだなぁ…。たしか精液って睾丸で作られた精子前立腺で作られた液がブレンドされて体外に出るわけなんだけど、もう私の体内ではその液すらまともに生産されないんだろうね。

 

性欲の喪失

そして男性ホルモンが完全に消えたことで起きた精神的変化、完全に性欲が消えました!もうこれは抑えるとかいうレベルじゃないです。完全にゼロ。

こういうこと言うとちょっとアレだけど私だって清廉潔白ってわけじゃないんですよ。女性ホルモンの投与で色々変わったとはいえちゃんと性欲だって人並みにありました。それこそアリアとおそろいの乳首開発グッズを買うくらいには!きちんと開発しようと頑張ってた…わけではないけど、少なくともそういうことに食指は動いてたんですよね。

でもね、もう完全にゼロ!何も感じない!人間こんなにも変わるんやなぁ。性欲がゼロという感覚、説明することが難しいです。誰だって0.1は持ってると思うから。その0.1と0には越えられない壁が存在するんだって、無くなってから初めて気づきました…。今まで感じていた男性的性欲、あれ脳とかでなくホルモンの影響だったんだね。性欲が強い人のことをチンポで物事を考えてるみたいに例えるのあるけど、あれは真理です。

 

とはいえ性欲ゼロ、すごく穏やかに過ごせる反面予想外のことも。そう

創作物に萌えれない!!!

いやぁ、なんだろうね。キャラのことをエロい目線で見れなくなったからか色々と魅力が半減してるんだよね。こう書くとまるで私がエロ目線でしか見てないみたいに感じるかもしれないんだけど、やっぱ誰でも持ってると思うんですよ。下心とまでは言わないけどあるでしょ?「ふーん…えっちじゃん」みたいな気持ちが。それがスタイルだったり、筋肉だったり、顔だったり、それこそ性格だったり。そのキャラに感じる魅力というのは大なり小なり性欲が関与してるんですよ。

無くなって初めて気づきました。キャラの魅力を受け止められなくなってる。もちろんシナリオの良さとかキャラ自身の可愛さカッコよさに変わりはないんだけど、なんか違うんだよね見え方が…。やっぱそういうセンサーが存在するんやね。だからといって嫌いになるとかいうことは一切ないんだけど、カプ萌えとかさ、ほら、性欲が絡んでなんぼやん?そこのセンサーがぶっ壊れたのがなぁ、びっくり。

 

もう後戻りはできない

なんだろうねこの気持ち。取りたくて取りたくて仕方なかったのに、取ったら取ったですごく変な気持ちがあります。ホルモン注射も長く続ければ戻れないんだけど、何年もかけて徐々に変化するのもあってなんか実感が無いじゃないですか。今回はもう物理的に違うのでなんかそういう勢いが一気に襲ってきます。

Xとして男性にも女性にも属することができないという気持ちは前々からあったしそこで悩むフェーズはもう終わったと思ってたけど、なんだかこうして物理的にも人間として欠陥品になったという事実が、実は結構重いです。なりたい自分に近付くにつれ、"一般的な人間像"から離れていく。前に進んだはずなのに、後退しているような気持ちも同時に存在していてどうすればいいんだろうなぁ…?

 

もちろん後悔みたいなものはないです。これが私の選んだ選択だし、これが私だから。でもやっぱり私自身こうやって悩んでるってことは実は覚悟が足りてなかったのかも。色々と想像以上で予想外で、軽率だったのかもしれないと思うことも多いです。術後最初の頃は快適だからみんな手術しよ!って気持ちだったけど、今はあんまり軽く言えないですね。

でもやっぱり男性として生きるのは無理だし、無性として生きたくても視覚的にそれを全員に納得させるのは不可能だし、社会的にも立場がよくわからなくなるし、そう考えると女性として生きるのが一番いいのかな?とりあえず今は目元の整形、声と喉仏、適合手術を行えるように人生設計立てて行こうかな?一人じゃあまりにも難しいから今のままじゃどうなるのかはわからないけど、頑張ろうね。