映画『キャラクター』観てきました!公開初日はさすがに無理だけど、休日にすぐ観に行きました。ずっと楽しみにしてたんだよね!
だって大好きな江野スミ先生が作画提供してるからね!!
いやぁ、この絵の時点からして完全に決まってるよね。最高。この美麗な絵を劇場の大画面で見れるってだけでもう神映画確定だから。亜獣譚の連載が終わって次は何かなってワクワクしてたらまさかの映画化(映画化ではない)だもん。びっくりしたよね。
しかも主人公が漫画家というだけあってこの美麗絵がかなり出てくる!マンガだけじゃなくてカラーイラストでも。アナログ描写が結構あったけどスミ先生がアナログで書いたのかな?そこまではしない?そういうのめっちゃ知りたい!
…とまあ観に行った主な理由が推し作家ってわけなんだけど、内容も期待以上でめちゃくちゃ面白かったです!殺人鬼の顔がわかってるタイプなのでミステリーってわけではないんですけど、顔が見えてるからこそ出てくる不気味さも強くて、内容としてはサスペンスとかホラー寄りなのかな?
キャラクター、もうね、とにかくFukaseさんの怪演がすごい!この物語の面白さは完全に殺人鬼の不気味さが持って行ったからなぁ…。
Fukaseさん、セカオワとしては有名だけど俳優としては素人らしいからね。「なんで映画に素人持ってくるんだろう?宣伝効果以外に理由ある?」と正直見る前はFukaseさんに対してネガティブな印象が強かったんだけど、むしろそうじゃなきゃだめでした。Fukaseさんを理由ありまくりだよ!!!
もちろんFukaseさんが演技の練習を必死にしたおかげで魅力的なキャラに仕上がったというのもあるけど、俳優じゃないからこそ出せたものがすごくあります。この両角(殺人鬼)ってキャラ自体が掴みどころのない雰囲気を醸し出しているからこそ、普段俳優として活動してない人が演じることでそれがより強くなる!有名俳優の中にFukaseが紛れているっていうこの異物感、メタ的要素も含めて両角の異常性を再現してるのがすごいんだよなぁ…。
ちなみにマトイリがセカオワで好きな曲はインスタントラジオとRAINです。なんだかんだドラゲナイも好き。
あとはやっぱり小栗旬がめちゃくちゃ良いなぁ。私は小栗旬さんが大好き(なぜなら膵臓に出てるから)なんだけど、警察側のメインキャラとして今回も見事に良いキャラしてて。
ちなみにこの世界の刑事、清田さん(小栗旬)以外マジで無能です。いや、あの殺人鬼かなーり派手に犯行してるし、もっと色々出来るでしょ!科捜研ならもう20回は逮捕してる。なーのにこの刑事たちは34を読むことすら放棄してる人多いし、まったくねぇ。まあそういうことしだすと作品の軸がぶれるから仕方ないよね。
そして内容が派手なだけに、演出もそれに引っ張られるように派手でわかりやすかったから見てて楽だったね。しかも絶妙に考えればわかることを忍ばせていて。山城(主人公)家の家庭事情とか、奥さんの子供とか、なんとなく察しがつくからこそ後々の展開が頭によぎってしまって…。
個人的にはマンガのアナログデジタルの使い分けが面白かったなぁ。最初いきなりアナログ原稿仕上げてるところから始まるんだけど、「もしかして漫画家表現をするためだけにアナログにしてる!?時代はデジタルなのに…。」と若干落胆したらなぜアナログ化の説明もあって。そしてデジタルを使うこと、最終的にアナログに回帰することなどそれぞれにちゃんと理由があって。こういう使い分けで心情等を表現できるのは面白いよね。
まあフジテレビジョンということもあって、金持ち漫画家の表現が露骨だったりとセンスの悪さは健在だったんだけど、まあ許そう。物語的にも意味があったしね。ちなみに間接照明だらけの本棚は実用性皆無だけど、美しかったのでそういう非日常感は好きです。
キャラクターのラスト、○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ https://t.co/NLFLPf2KZY
— 👑✨🍅🍬🇫🇷 (@matoiridrops) 2021年6月14日
このふせったーはまともな感想ではないけど、ラストの締め方も下手に語りすぎないラインなのがいいですよね。本当に終わったのかわからない、このちょっと後味の悪い感じ。
そして山城と両角の関係性がなぁ…。両角の殺人を見たからこそ自分の中で何かが生まれた山城と、その山城の作品を見て自分への愛を感じ模倣する両角。それぞれが互いに互いを狂わせてて。最終的には飛影はそんなこと言わない案件になったのは面白かったけどね、完全にオタクのソレやん!
かなりグロいので注意は必要だけど、それでもたくさんの面白要素が含まれてて見やすいし是非みんなも見よう。珍しくネタバレ無しで感想書いてみたけど難しい!