恋心ミルフィーユ

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ツイッターじゃ吐ききれない妄言をまとめていくよ

スタァライト、されちゃいました…。

『劇場版 少女歌劇レヴュースタァライト』観てきました!

本当は初日に観たかったんだけどね、さすがに無理だったので休日の今日やっと観に行くことができました!もう楽しみにしてたからね、1度延期になってしまったけどちゃんと公開されてよかったぁ。

でも劇場版、何をするのか本当にわからなかったんだよね。映画前にもう一回本編見返したんだけど、「え?続編作る必要ある!?」ってなっちゃって。ひかりちゃんと同じ舞台に立つという目標が達成されてHAPPY ENDって感じだったから、これ以上何か語っる必要あるのかなぁって。でもそんなこと無かったです。もうすごい!あそこから物語をここまで発展させることができるなんて面白すぎるよ…。

ということで感想を書いていくよ。とはいえまだ初見1回目だからうまく言葉は出てこないし、考察みたいなこともしたいけど全然深いことは言えないよ。そこは許してね。

 

舞台少女としての死

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さっきも書いたけど、本編ではものすごく綺麗に着地していたんだよね。舞台に囚われてしまったひかりちゃんを救い出すためにスタァライトの運命を書き変えて(再生産して)、ひかりちゃんと同じ舞台に立つという運命を達成してHAPPY END。こんなに綺麗に終わった以上、本来ならこの続きなんて描くの蛇足なんだよね。

映画では『じゃあその次は?』ってことがテーマとしてすごく使われていましたね。物語は終わっても、人生は、舞台は、これからも続いていく。そこに焦点を当てて、華恋ちゃんだけでなく、他の舞台少女たちに対しても本編のその先を描いてくれるのは当たり前だけど嬉しい!

 

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オーディションが終わり、第100回スタァライト公演も終わり、次はどうなるのかと言われたら卒業なんだよね。みんな卒業に向けて、新しく立つ舞台に向けての準備を始める。でもそれって本当の進化なのかなぁ…。

華恋ちゃんがよく言う「舞台少女は日々進化中!」っていう言葉がすごく耳に残っているんだけど、つまり逆を言うなら進化しない舞台少女=舞台少女の死なんだよね。ロロロで出て来たこの言葉、私はそう思いました。

列車も学校も、時間が経てば必ず目的地にたどり着く。列車は必ず次の駅へ。3年経てば卒業へ。序盤で卒業した先の話をしていたけど、それはただ単に時間が進んでいるというだけであって、舞台少女としての進化ではないのかも。時間は進んでいくけど、その先でどうなりたいのか?

『列車は必ず次の駅へ では舞台は? あなたたちは?』という言葉には、そういう進化についてかなり切り込んできた言葉だと思いました。全員腹になにかしら抱えたまま時間だけが過ぎていく。でもワイルドスクリーンバロックを通してそれぞれが自分自身と、そして想い人と対峙することによって吹っ切れて吐き出して進化、つまり「アタシ再生産」して自ら運命を掴み取っていくんだよなぁ。

 

運命の果実を一緒に食べよう

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もうね、ずっと言いたかった。見てるときずっと言いたかった。

これ、ピンドラやん!!!!

もろだよね。すごくリスペクトしてるよね。列車に、運命の果実に、運命の乗り換え。もう完全にピンドラだよ…。私はピンドラ大好きなんだけど、アレについては何回見ても深く語れる気がしないからあんまり詳しくは言えないんだけどね…。

列車でのあれこれ、華恋を除いた7人で主に繰り広げられていたよね。みんな自分の進む道が見えているけど、次の駅にはまだ止まれない。そういう停滞をしているからこそ皆殺しのレビューが開かれたのかも。

皆殺しのレビュー、なんでなながいきなり敵対したのか最初はわからなかったけど、カッコ良すぎるので良し!もうヤバヤバでしょ…。あんなん夢女になるわ。「やっと来た…。」ともう1本の剣を取ったり、全員瞬殺したり、髪をかき上げたり。もうこれが応援上映だったら私叫びすぎて死んでる…。というか声を出せないから脳内で奇声あげまくりながら死んでましたね!本当にヤバい…。

なな、みんなの再生産への蜂起をしたのかな?これまで再演を繰り返し舞台少女の成長を拒絶していたからこその立ち位置なのかも。みんなが進化することを止め舞台少女としての死が近づいているからこその蜂起なんだよね。急にななが「強いお酒飲んじゃった」って言ったことに対して「未成年なのに」と返す純那ちゃんは、舞台に立っていない。舞台上では未成年だろうと役に応じてお酒を飲む。そういう風に演じられないのは死ってことなんだろうね。現実を突きつけて、成長を促す。今までのななと同じなのに真逆の結果を求めるのは熱いなぁ。

 

ひかりと華恋

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そしてひかりと華恋。第100回スタァライトが終わって一番逃げていた2人だからね…。

華恋の眩しさから逃げるように自主退学したひかり、そしてひかりちゃんと同じ舞台に立つという運命が達成されたことにより次がわからなくなった華恋。主役の2人ということもあってすごく丁寧に描かれていたなぁ。特に過去編がものすごく濃密!本編内でも一緒にスタァライトを見てお互いに約束したということは描かれていたけど、それだけだったもんね。子供の頃からの濃密な関係、そして手紙を送らないというひかりちゃんの覚悟、本当に濃ゆすぎるよ!

華恋にとってはひかりちゃんとの運命が呪いのようになっていたのかな?同じ舞台に立つ、そしてそれまでは互いに連絡を取らない。その運命のおかげでここまで来ることができたけど、それが達成された結果自分自身には何も残っていなくて。だからこそ新しい舞台を求めて列車に揺られていたのかも。最後にひかりちゃんからもらった手紙が燃えたのは、その呪縛からの解放なのかもね。

そして度々印象に残るように映ってたけど、2人の髪飾り(王冠とキラキラ)がスタァライトを演じているかを示していたみたいですね。これは他の人に言われて初めて気づいた!2人の関係性がスタァライトなのは言わずもがななんだけど、そういう小物を使って表現していくのかぁ。まだ1回しか見てないから何とも言えないけど、次はそこに注目してみていきたい!最後華恋ちゃんがオーディション受けるときはバッグにつけていたのだけは覚えてるんだけど…。

もうダメ、最後の方とにかく面白かったってことしか覚えてない…。今日はもう言葉は出てきません!

 

 

終わりに

 

スタァライト劇場版、本当に面白かったです…。期待はしてたけど、それでも予想の1000000憶倍くらい良くて良くて良くて良くて満足です!!

本当は真矢クロについてもふたかおについてもじゅんななについても色々書きたいのに、結局脳が追いついてなくて書けてないっていう…。時間も無いからね。でも互いに高め合うライバルとして対峙したからこそより進化できたみんなすごく熱かったなぁ。だからこそEDでそれぞれの道が示されたとき号泣しちゃいました。本編中は脳汁ドバドバで圧倒されてたからこそのED。もうね、感情が迷子になる。

スタァライト、やっぱり好きだなぁ。たしかに物語はエンタメ性が強すぎて理解するの大変なんだけど、理解できないことも含めて楽しめる作品って感じがして最高です。それこそさっき上げたピンドラと同じだよね。より深く作品に沈み込むことによって見えてくるものが多くて、それこそが作品の面白さ!魅力!

もう一回観たいなぁ、いや、もう1回で済むかはわからない。もうとにかく何度でも見たい!そして整理して、また違う視点から見たい!アニメも何度も見返したい。こんなにも体の内から熱が出てくる作品に出会えて本当に嬉しいです。これが、スタァライトされちゃったってことなのかな…。ロロロに続いてありがとうございました。舞台少女は日々進化中!最後が書き終わってないスタァライトの脚本のように、彼女たちはこれからも人生という白紙の台本を素敵にかき上げていくのかもね。