[76話]忘却バッテリー - みかわ絵子/高嶋栄充 | 少年ジャンプ+ https://t.co/14zyJoRPuu pic.twitter.com/yhRu3M06nJ
— みかわ絵子 (@mikawaeco) 2021年4月7日
長かった帝徳戦もついに決着…!本当に忘却バッテリーはすごいね、こんなにも予想外で想定外な試合になるとは始まった当初は思いもしませんでした…。『神回』なんていう軽い言葉を使いたくないんですが、本当にこの帝徳戦はすべてが読者の予想を超え続けたシリーズでした!ありがとう2週連続更新…。
だってみんななんとなくわかってたでしょ?「どうせ帝徳に負けるんだろうなぁ」って。決勝戦ではない舞台、帝徳の主力陣は2年生、小手指はまだまだ発展途上。作品の人気も上々だしここで帝徳とのアレコレを全て終わらせる意味もないからね。
でも蓋を開けてみれば全然そんなことはなくて、正直最後の最後までどっちが勝つのかわからなかった…。圭の記憶が掘り起こされて、千早の俊足が活かされて、葵のイップスも治って、本当に奇跡のような展開…という言い方は少し野暮かな?一縷の望みにかけた勝利の細い糸を手繰り寄せて、実際に掴み取って、本当に手に汗握る展開でした。2人でキャッチボールを始めて勝利BGMも流れてたし!もう「本当にこれ勝っちゃう?本当に勝っちゃう?」ってずっとなってましたね。面白すぎない?野球、もしかして面白いのでは?
しかも最後の回でやっと初めて葉流火の掘り下げ回が来るっていう展開がすごすぎるって…。
葉流火、本当に今まで何も描かれてこなかったからね。野球バカってことしか情報が無いというか、主人公の1人なのに露骨に情報が出てこなかったから。実際私も葉流火に関しては良く言えば無垢、悪く言えば何もない、そういう印象を正直持っていましたね。もう何考えてるか全然わからなかったもん!
でもやっぱり葉流火の野球の中心は圭なんだなぁって。圭が使うたびに自分自身を締め付けていた「絶対」という言葉が、迷わされていた葉流火の「絶対」的な指針になっていて。だからこそ葉流火はずっと圭とバッテリーを組むことしか考えてなかったんだろうなぁ。一番重要なのは強くなることではなくて、圭の描く道を進むことだから。野球バカというのは変わりないけど、一気に葉流火の人間味みたいなのを感じられました。
試合の負け方としては、これ以上ない幕引きだったなぁ。すごい…。国都との戦いで勝敗が決まるという空気があったから、この終わり方については予想外というかすごく上手い…。勝負に勝って試合に負ける。同じ結末でもどこぞのボークとは違いますね!
次回からどうなるんだろう。帝徳vs氷河だって残ってるし、なんなら敗退した小手指だって色々やりたいことは多いだろうし、色々あるんだろうなぁ。忘却バッテリーのすごいところは試合してないときのギャグだって面白いから修業回になっても全然いいってことなんだよね。なのでそこに関しては問題ないです。次回も楽しみだなぁ。